美晴は凪を待ち続けた。
凪だけを想い、幸せだった記憶を呼び起こしては涙に暮れた。
体のどこにこんなに涙があるんだろうと思うほど泣いた。
そして10日が過ぎた。
心の中の凪への謝罪と涙の毎日、、、
美晴が俺の全てだよと心から愛してくれた凪はもう帰ってはこない、、、
もう二度と逢えない、、、
自分は罰を受けなければならない、、、
そして、、、ウソつきでオンナをオモチャのように気ままに扱うクズで最低な男も、、、
美晴は合田を呼び出した。
合田はホイホイと誘いに乗ってきた。
美晴を上から下まで舐めるような視線で見つめ、歯の浮くような褒め言葉を何度も口にした。
そして情欲にかられた表情を隠そうともせず、歩きながら我が物顔で美晴の尻を撫で回し、ラブホに連れ込んだ。
合田は背中を向けて服を脱ぎ始めた。
「やっぱり俺が忘れられなかったんだろう?お前の年下の彼氏なんかハナタレのガキだ、俺がたっぷり満足させてやる、、、」
誰がお前なんか、、、凪の方が百倍もいい、、、
「今日からケツの穴も教えてやる、、、俺はそっちもプロだからな、、、何人も仕込んでやった、、、みんなヒィヒィ言ってヨガってたぞ、、、ケツ穴だけじゃない、、、これからは美晴の初めては全部俺が貰う、、、他のオンナのように徹底的に愉しませて貰うからな、、、お前は俺だけのオンナだ、、、」
この男はやっぱりクズだ、、、女の敵だ、、、
制裁が必要だ、、、
もう躊躇の欠片も無かった。
合田は振り向いた。
「美晴、何してる、早く脱げ、、、勿体ぶらないで、その凄いカラダを見せてくれ、、、それとも、俺に脱がして欲しいのか?」
ニヤけた顔、、、
この男の心みたいに歪んでる。
美晴は思いきり合田の胸に飛び込んだ。
「ぐぅつ!ぐふお!」
美晴が構えたアイスピックが心臓に根元まで突き刺さっていた。
合田はもんどり打って後ろに倒れていった。
カラダをピクピクと痙攣させるとじきに動かなくなった。
美晴は警察に連絡した。
そして準備していたヒ素を飲み込んだ、、、
さようなら凪、、、本当にごめんなさい、、、
つづく
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