そんなことも気づかずに、、、ぬけぬけと、凪と結婚した後も、合田と密かに関係を続けようと考えるなんて、、、わたしはクズだ、、、
自分のあまりの愚かさに呆れるのを通り越して怒りすら覚えてしまう。
こんなバカなオンナは生きる価値すらない、、、
ましてや凪の傍にいる資格もない。
分かっているに、それでもひと目でいいから凪に逢いたい、、、
全てを打ち明けて謝罪したい、、、
元に戻れるなんて思ってもいない、、、
ただ自分が本当に愛しているのは凪だけだと伝えたい。
きっと信じて貰えるはずがないと分かっていても、、、
美晴は待ち続けた。
きっと凪は荷物を取りに一度は戻って来るはずだ。
会社を休み一日中凪の部屋にいるようにした。
けれども凪は戻って来なかった。
スマホが繋がらない以上、連絡手段のない美晴は思い余って凪の勤める会社に連絡をした。
凪は、、、会社を辞めていた、、、
全て自分のせいだ、、、
もう打つ手がなくなった美晴は凪の実家に電話をした。
もう藁にも縋るつもりだった、、、
けれども、、、突き放されてしまった、、、
当たり前だ、、、あんなに温かく迎え入れてくれたのに、、、わたしは凪を裏切り、そして家族も裏切ったのだから、、、
お母さんは、もうこれ以上息子を苦しめないでと泣いていた、、、
自分の犯した罪の深さに胸が締め付けられる。
それでも凪に逢いたい気持ちを抑えることが出来なかった。
美晴は会社を辞め、凪の部屋に居続けた。
つづく
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