それから毎日、美晴は合田と逢うことになった。
短いときは二時間ほど、けれど長いときでも合田とお泊まりすることは決して受け入れなかった。
そして自分の部屋には一切近づけさせなかった。
ここは凪との大切な場所だから、、、
それに実家ではなく独り暮らしをしてる男の部屋に誘われても拒み続けていた。
この男と付き合っているわけじゃない。
イヤイヤ身体をゆるしてるだけ、、、
すべてホテルをその場所にしていた。
合田は不満だったが従ってくれた。
その代わりのように合田は時間の許す限り、美晴を貪り尽くした。
その責めにも美晴は必死に耐えていた。
しかしイヤイヤ抱かれていても、それが続いているうちに、否が応でもカラダが馴染んでしまう。
それに凪によってオンナの悦びを教え込まれた肉体はとても感じやすい。
それでも美晴はガマンをしてこらえ続けていた。
こんな男には絶対に負けない、、、
絶対にイッテなんかやるものか、、、
否応なしに感じてしまう反応をひたすら隠し、ただ人形のようにカラダを投げ出すだけ。
荒々しい男のセックスを受け流すように、嵐が過ぎるのをひたすら待ち続けた。
そして最後の約束の日がやってきた。
今日が終わればデータが全て消去される。
地獄の責め苦から開放されて、明日からは凪との生活が戻ってくる。
凪をひたすら愛し続ける日々が永遠に続く。
合田は日曜ということもあり、昼間からの逢瀬を要求してきた。
その代わり今日中には美晴を開放してくれる。
美晴は要求をのんだ。
この男と別れたら、すぐさま部屋に戻りカラダの隅から隅まできれいに洗う。
凪のために徹底的に丁寧に時間をかけて、、、
そして全てを忘れてリセットする。
帰ってくる凪に心から尽くす、、、死ぬまで精一杯、、、
だから赦して欲しい、、、
もう今日だけで終わりだから、、、
心は凪だけのものだよ、、、カラダだって明日からは凪だけのもの、、、
本当にごめんなさい、、、
涙が溢れそうになるのを必死に耐える。
食事を済ませると合田は自分の部屋に美晴を誘った。
美晴は拒もうと考えたが、合田の今日が最後なんだからという言葉に従うことにした。
ヘンにへそを曲げられて約束を反故にされたりしたら困ったことになる。
そう、、、これが最後なんだから、、、
合田の部屋は美晴以上に豪華なものだった。
けれどもまるで興味はないから、よく見る気にもならない。
ただこの部屋に何人もの女が連れ込まれいることは考えた、、、
わたし以外にも犠牲者はいるはずだった。
やはりここには来なければ良かった、、、
いきなり合田が待ち切れないように美晴を抱きしめてきた。
今日は時間もたくさんあるのに、、、
それも美晴には気が重い、、、
でも、、、そんなにわたしが欲しいんだという気持ちも心の片隅にはある、、、
今日は最後だ、、、
きっと今まで以上に合田はわたしを求めてくる、、、
嫌だな、、、
それなのにカラダの一番奥が、、、
違う、そんなの気のせいだ、、、
美晴はおぞましい考えを頭から振り払った、、、
つづく
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