いい香りがする。
シャンプーだけじゃない、、、美晴の匂い、、、
クソ、、、地獄の責め苦だ、、、
心を鬼にして、、、
「美晴さん、おやすみなさい、、、」
美晴の返事は無い、、、
そして、、、
「凪くん、こっちを向いて、、、」
「駄目です、、、ガマン出来なくなるから、、、」
本音が漏れてしまう、、、
「ふ~ん、、、それなら、、、ウリウリ、、、ほら、これでどうだ?」
なんと豊満な胸を背中に押し付けてくる。
すごく柔らかくて、、、それにこの感触は、、、ノーブラだよ、、、
風前の灯になりそうな理性でなんとかこらえる。
「駄目ですって、、、美晴さん、、、ヤバイです、、、」
コリコリ当たってるの乳首だよな、、、
気持ちいい、、、
美晴さんの乳首も、、、勃起してる、、、のかな、、、
スゲェ興奮する、、、
耳元で美晴が囁いてくる。
「凪くん、、、どうして、、、告白してくれなかったの?」
「俺の気持ち、、、分かっていたんですか?」
「高校の時からずっとね、、、凪くんて、分かりやすいから、、、」
そうだったのか、、、
俺って、やっぱ分かりやすいよな、、、
「だって、、、俺じゃ美晴さんにつり合わないし、、、」
「そんなこと、全然ない、、、でもあの頃は凪くんは、すごく可愛い弟みたいで、、、男としては意識してなかった、、、」
「でもね、、、彼氏が出来て、付き合っているときも、、、どうしてなのか、凪くんのことがアタマにあって、、、」
「どういうこと、、、ですか?」
「ある時気付いたの、、、凪くんは特別なんだって、、、
凪くんは、わたしが辛いとき、、、悲しいときには、いつもそばに居てくれた、、、それに陰でフォローして支えてくれた、、、」
「そんなの、、、俺だけじゃないでしょう?」
「そうだね、、、でも他の人たちはみんな、見返りを期待してた、、、好きになって欲しい、付き合って欲しい、、、こんなにしてあげてるだからとアピールしてきたわ、、、でもね、凪くんだけは違ってた、、、わたしが元気になるといつの間にか距離を置くようにして、、、わたしのことを見返りも要求しないで見守ってくれていたんだと、ようやく分かったの、、、」
「それしか俺には出来ないから、、、」
「わたしって、おバカだよね、、、あとになってようやく気付いて、、、でもそれから余計に凪くんのことばかり考えるようになって、、、すごく逢いたくなって、、、彼氏がいるのに、、、」
本当に、、、
「それで昔のつてを使って凪くんの情報を集めたら、、、そしたら大学で彼女がいるって、、、そうだよねと思った、、、もうわたしのことなんか忘れてるよねって、、、」
忘れてなんかいなかった、、、南と付き合ってたときも、、、
「凪くんのこと弟みたいに考えてたから、気付かなかったけど、、、顔も、背も高くてカッコいいし、すごく優しいし、、、すぐに彼女が出来るのも当たり前だっ
て、、、それでも、、、その後もずっと気になってたんだ、、、でも凪くんが同棲していてもうすぐ結婚すると噂に聞いて、、、辛くて、寂しくて、、、わたし何してたんだろう、、、どうして凪くんと連絡だけでも取ろうとしなかったんだろうって、、、でもそれでハッキリと自分の気持ちが分かって彼氏とは別れた、、、彼とは惰性で付き合ってた、、、初めての人だったから、、、そんなこと彼にも失礼だと思ったの、、、凪くんのことばかり考えて、再会しようとしなかった自分に後悔して、、、そしたら、凪くんに逢えて、、、前よりもっとカッコ良くなって、男らしくなって、、、わたし泣きそうだったんだよ、、、あのとき、、、わたしやっぱり凪くんが好きなんだって、凪くんじゃないとダメなんだって、、、」
「美晴さん、、、」
凪は振り返った。
そこには世界一美しい女性がいた。
瞳を潤ませて、、、
「俺、、、あの男が美晴さんの恋人だと思って、、、」
「いいの、、、わたし、もう負けないから、、、彼女がいたって、、、そばを離れない、、、凪くんが好き、、、」
「俺もです、、、誰よりも美晴さんのことが好きです。」
自分はずるい男だ。
でもこれが偽りのない本心だ。
だからもう振り向かない、、、
これからは美晴だけを絶対に幸せにする。
美晴が微笑み瞳を閉じる、、、
優しく唇を重ねていく。
互いについばむようなキスから舌を絡ませ合っていく。
つづく
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