翌日の土曜、お昼前から食事を兼ねて、凪の最低限の生活用品を買い揃えるため、二人は出かけることにした。
プロジェクトも目星がついたし、残業も減り休日も取れるようになっていた。
本来だったら、、、南にプロポーズするはずだったのに、、、苦い思いが頭をよぎる、、、
でも今はそばに美晴がいる。
恋人じゃないけれど、、、
美晴は俺を気遣って支えになろうとしてくれている、、、
口にはしなくても分かってる、、、
それに俺のことなど恋愛の対象にならないことも、、、
しかし、、、だからこそ、今だけはデート気分に浸りたかった、、、
並んで歩く美晴を盗み見る。
美晴はデニムのパンツにワインレッドのサマーニットのいでたちだった。
普段着の軽装だったが、それでも持ち前の美貌が上品さを醸し出す。
それにそのスタイルの良さ。
ミユほどではないがやはり細身だ。
お尻はプリンと持ち上がり、程よい大きさ、、、
そして胸元、、、
やはり、、、大きい、、、
かなりの量感、、、なにより高さがある、、、
少しだけ谷間が覗けてる、、、
ヤバイ、、、立たないでくれ、、、頼む、俺の分身、、、こらえてくれ、、、
「どうしたの?」
「いえ、その、、、美晴さん、キレイだなと思って、、、」
「もう、、、だってこれ普段着だよ、、、」
「だからこそ、素材の良さが引き立つんです、、、」
「ふ~ん、、、やっぱり凪くんて、、口がうまくなったよね、、、」
「そんな、、、俺、美晴さんだから、、、」
「フフッ、分かってる、、、わたしだって本当は嬉しいんだから、、、」
これって、、、いい雰囲気かも、、、
昼食を取っているとメールが鳴った。
ミユからだ、、、
「どうしたの?」
「同僚から、、、これから逢えないかって、、、」
「ひょっとして、、、あの子?」
「はい、沖野さんです、、、今、断りましたから、、、」
「良かったの?」
気になる、、、
凪と再会したとき、、、
何か、、エッチい話、してたみたいだし、、、
あの娘の目、、、絶対に凪に気がある、、、
「当たり前です、だって美晴さんがわざわざ付き合ってくれてるのに、、、」
昔と変わらない真っ直ぐな瞳、、、
胸があたたかくなる、、、
やっぱりわたし、、、
買い物して部屋に戻る。
夕食は凪が作ると言ってパスタを、、、
すごく美味しかった、、、
見た目のバランスも、、、わたしの知らない凪、、、まだまだ、いっぱいあるのかも、、、
ワインを飲みながら今後の話をする。
南と住んでいた部屋から荷物を運ばなくてはならない。
彼女とはもう出来るだけ顔を合わせたくないから、平日に有休を取って済ませたい。
結局、それはもう少し落ち着いてからということになった。
新しい部屋が決まってからの方がコスパもいい。
翌日の日曜は美晴が外出をした。
前から友人と逢う約束をしていたからと言っていたけど、、、
男だろうか、、、元カレとか?
逢って、、、俺とよりもずっと楽しく過ごして、、、
抱き合って、、、キスして、、、セックスして、、、
イヤだよ、、、そんなの、、、
何の権利もないくせに、、、
嫉妬に胸が締め付けられる。
俺って、、、美晴のこと、、、忘れてなかったんだな、、、
そして今現在、、、その想いが再燃したというか、、、
あの時以上に美晴に惹かれている。
けれど美晴は自分のことなど男として意識していない、、、
だからこそ、こうして同居なんてさせてくれている、、、
だからこそ、この状況が嬉しい反面、寂しさも感じて
しまう。
もう考えるのはよそう、、、
気が滅入ってしまうだけだ、、、
凪は気を紛らすために散歩に出かけた。
時間を見つけて、新しい住居を求め不動産業者を訪ね
るが、おいそれとはやはり見つからない。
立地条件、家賃、会社への所要時間、、、これはというものが無い。
それに今の生活、、、
まるで夢のような美晴との同居生活、、、
もちろん一緒に暮らしているだけだけど、、、
それでも、この環境を手放したく無い気持ちがある。
しかしこれ以上美晴に迷惑をかけ続けることはしたくない。
美晴はいい部屋が見つかるまでいくらでも居てくれていいんだよと言ってはくれるけど、、、
そんなある日の仕事帰り、またミユに誘われた。
この前断ったこともあり、付き合うことにした。
美晴に同僚と逢うので遅くなる連絡を入れた。
なぜか美晴の声に寂しさを感じていたけど、、、
きっと気のせいだよな、、、
ミユはテンションがやけに高かった。
でもこうして二人でいると、彼女の魅力を改めて感じてしまう。
ずば抜けて可愛い外見はもちろんだが、頭の回転が半端無い。
自分とは比べものにならない。
それに女としての色気も、、、美晴とタイプは違うけれど、、、
健康的な色っぽさというか、、、
それにしてもよく喋り、よく飲む、、、
メチャ、アルコールのペースが早い。
やたらに抱きついてきて、胸を押し付けてくる。
「先輩なら触ってもいいよ、、、」
耳元で妖しく囁いてくる。
「バカ、、、お前、酔い過ぎだって、、、ハイハイ、離れて、、、お酒はもうやめようね、、、」
「フン、、酔ってないもん、、、先輩のイジワル、、、」
その拗ねたような表情、、、ざあとらしいけど、、、
こいつ、、、モテる筈だわ、、、
しかし、案の定ミユは潰れてしまった。
さすがにこんなミユは見たことが無い。
千鳥足のミユを送って行くことにした。
こんな状態で一人で帰すのは危険過ぎる、、、
一人住まいのミユに請われるまま、寝室まで連れていく。
ベッドに横たわったミユがお水と言うので冷蔵庫からペットボトルを持ってくる。
ミユはなんと、下着姿になっていた。
どうして、、、脱いで、、るんだ、、、
細身のしなやかなカラダ、、、
手脚がスラリと長い、、、
白い肌に映える黒の上下の下着、、、
ブラから溢れそうなタワワな胸、深い谷間、、、
それに意外とお尻も、、、
視線が釘付けになってしまう。
こんなスゴいカラダ、、、男だったら襲いかかってしまうぞ、、、
凪はぐっとこらえる。
「先輩、、、お水、欲しい、、、」
キャップを外し、ミユに手渡した。
ゴクゴクと飲み干す仕草がなんだかたまらなくエロい、、、
オッパイが、、、胸の谷間がヤバイ、、、
「じゃあ、、俺帰るから、、、」
「ダメぇ〜、帰さないから、、、」
ミユがいきなり抱きついてきた。
「お前、、、そんな格好で、、、」
「だって、、、わたし、先輩を誘惑するんだもん、、、」
両腕を凪の首に絡め更にしがみついてくる。
ヤバイ、、、オッパイがブラからはみ出しそうになってる、、、
「お前、、、彼氏が、、、」
「ちゃんと別れ増した、、、だからわたし、今、、フリーです、、、」
潤んだ瞳で見つめてくる、、、
「先輩のこと、、、ずっと好きだったの、、、」
ミユが見あげ、瞳を閉じる、、、
やっぱスゲェ可愛い顔してる、、、
もうダメだ、、、
唇を重ねる。
ミユの舌が忍び込んでくる。
唇も舌もすごく柔らかい、、、
初めは優しく、、、そしてネットリと絡め合う、、、
手を這わせミユの胸をまさぐっていく。
デカイ、、、スゴイ、、、
みんなが狙ってる乳房を俺が、、、
「あ、ア~ン、、、先輩、、、エッチしよ、、、先輩と二人でたくさん、、、あぁ、気持ち良くなりたい、、、」
男の欲望が凪を支配する。
ミユを、、、みんなのアイドルを征服したい、、、腕の中でミユを狂わせてやりたい、、、
首筋に口づけしながら乳首を探り当て指先で優しく転がす。
「アン、あっ、あっ、イイッ、、、感じる、乳首弱い、、、アアッ、先輩、好き🩷、、、全部あげる、わたしのオッパイ見てぇ、、、」
ミユのカラダを見たい、、、シタい、、、
でも、、、美晴さん、、、ダメだ、俺、こんなこと、、、
ミユから身体を離す。
「ダメだ、、、よそう、、、」
ミユが驚いた表情で見つめてくる。
「どうして、、、わたしのこと、、、嫌いですか?」
「嫌いなわけないだろう、、、今俺達、酔い過ぎてる、、、酔った勢いでミユとそんな関係になりたくないんだ、、、分かって欲しい、、、」
「分かりました、、、でもわたし本気ですから、、、わたし、わたし、、、待ってますから、、、」
「ゴメン、、、俺、帰るな、、、」
凪は部屋を出た。
男に拒まれるなんて初めてだ。
悔しい、、、でも、それでも凪が好き、、、
いや、もっと好きになった。
彼はオンナの誘惑に負けない。
恋人になることが出来たら、一途に愛してくれることがハッキリと分かった。
彼と結婚したら絶対に幸せになれる。
まだチャンスは必ずある。
絶対に落としてみせる。
つづく
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