昼休みになるといつものように千里がやって来た。
「海人、一緒に食べよ、、、」
「おう、、、どうする?たまには皆と食べるか?」
「ううん、、、やっぱり二人がいい、、、二人で食べよ、、、」
「そうするか、、、」
やはり千里のお弁当は格別だ。
今日は生姜焼き、最高にうまい。
千里を褒めるとすごく嬉しそうに微笑んでいた。
千里にご馳走様を言ってトイレに立った。
教室に戻ろうとしたときクラス委員の水田に声をかけられた。
放課後、用事が出来たと千里に伝え先に帰ってもらった。
約束の場所で水田が待っている。
千里の件で大事な話がある。
内密に二人だけで話がしたいと言われ海人はしたがった。
もちろん千里には知らせずに、、、
「待たせたな、、、」
「ううん、、、わたしもさっき来たところ、、、」
水田はかなり思いつめた顔をしていた。
「で、、、話って?」
「実はね、、、わたし、京野くんに伝えるべきかすごく迷ったの、、、でもやっぱり話さないといけないと思って、、、」
嫌な、、、予感がした、、、
「このあいだの日曜日、小野さんを見かけたの、、、ある男子と二人きりで歩いてた、、、」
その日は家族と用事があると言っていたのに、、、
まさか、、、その男子って、、、
「相手は、、、剛志、、か?」
「そう、、、浜中君だった、、、」
どうして、、、千里はヤツと距離を置いているはずだ、、、また日詰のことでおせっかいを始めたのか?
「ハッキリ言うね、、、二人はホテルに入って行ったの、、、」
「まさか、、、ウソ、、だろう?」
愕然とする、、、
千里に限って、そんなこと、、、信じられない、、、
「証拠もある、、、録画したの、、、見る?」
「見せてくれ、、、」
水田のスマホを手に録画を再生させた。
つづく
※元投稿はこちら >>