「ちゃんと遠慮したよ、、、断った、、、」
「良かった、、、」
心の底からホッとする。
あの制服をパツンパツンに張り詰めさせてた胸がビキニでそばにいたら、男は一溜まりもないかも知れない、、、
「でもさ、、、俺は千里が思っているような清廉な男じゃないぞ、、、」
「えっ、、、」
やっぱり、、、心が動いたの、、、
「俺はずっと好きな人がいる、、、」
違うみたい、、、でも、それって、、、
「中学のときに初めてあったときから、、、こんなにキレイな女の子がいるんだって、、、仲良くなって、、、すごくいいヤツだと知って、、、益々好きになって、、、」
誰なの?そんな子がいるの?
「いつも彼女のこと考えるようになって、、、高校になったとき告白しようと決心したとき、、、雫に告られたんだ、、、」
「誰なの?誰?」
思わず追求してしまう。
「その子に言われたんだ、、、二人のこと、、、祝福する、、、雫を大切にしてあげてって、、、俺は告白する前に振られたよ、、、」
それって、、、わたし、、、だよね、、、
「正直、、、雫をそういう対象として見たことは無かった、、、でも、、、ここで雫を拒んだら、、、俺達の関係が壊れてしまうと思った、、、」
「わたし、、、知らなかった、、、」
「それで、、、雫のことが少しずつ好きになって、、、でも、、、裏切られたけど、、、」
「わたしのせいだ、、、全部、、、」
「それは違う、、、自分自身で決めたことだ、、、悪いのは俺だけだ、、、」
「違う、、、わたしも海人が好きだった、、、ずっと好きだった、、、」
「えっ、、、それなら、、、どうして、、、」
「雫が海人と両想いのような言い方をして、、、応援してって、、、辛かったけど、、、そういうふうに言われたら、、、海人のそばにいたかったから、、、だから海人にそう言ったの、、、」
「そうだったのか、、、雫にしてやられたな、、、」
千里はいきなり海人に抱きついてきた。
「ど、どうした、千里?」
「わたし、悔しい、、、わたしが勇気を出していたら、、、こんなことにならなかった、、、海人を横取りして、、、それなのに裏切って、、、そんな子だなんて思ってなかったから、、、」
瞳が涙で潤んでいた。
「そうだな、、、でも過去には戻れない、、、」
「戻れなくてもいい、、、これから作るから、、、」
「えっ、、、んんっ、、、」
突然、唇が重ねられた。
つづく
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