あれ以来、雫は純平との噂が広まってしまい、周りにハブられるようになってしまった。
当たり前だ、、、
皆に羨ましがられるカップルだったのに、他の男に処女を捧げたうえに浮気を続けていたのだから。
これ以上の裏切り行為はない。
海人と純平の二股をかけるなんて、、、
たいした美人でもないくせに、、、
どうせカラダを使ってたらし込んだんだんだろうと後ろ指をさされるようになっていた。
親しく話をするものはもういない、、、心をゆるせる人は去っていった。
当然、純平にすがるようになった。
でも逢ったとしてもセックスだけ、、、
誘っても理由をつけて断られることが増えてきている。
海人はわたしを見ても何の反応もしなくなってしまった。
いてもいなくても同じ存在、、、
それがたまらなく辛い、、、
あの頃に戻りたいよ、、、
あの頃のわたしがいい、、、
海人が全てだった、セックスを知る前のわたし、、、
わたしという枷がなくなった彼には女子達が頻りに声をかけるようになっていた。
海人がまた告られたらしい、、、
断ったと知りホッとする、、、
そんな権利すらもうないのに、、、
でもいつか、、、
海人はきっとわたしと正反対の人を選ぶ。
そう千里の様な女性を、、、
いやだ、、、絶対に、、、イヤだよ、、、
千里は海人を探していた。
昼休み、いつも一緒にお弁当を食べていたのに、気がつくといなくなっていた。
どこに行ったのだろう、、、
そうしているうち、中庭にいるのを見つけた。
しかも、、、女子生徒と、、、見覚えがある、あの人は確
か、、、
楽しそうに話してる、、、
昨日今日の知り合いじゃないみたい、、、
一年先輩の彼女が海人にスマホを見せるようにしてる、、、
海人は何か照れてるみたい、、、
何を見せたのだろう?
あっ、やたらボディタッチしてる、、、
やだ、胸まで押し付けて、、、
わざとらし過ぎる。
ニヤつくな、海人、、、
もう限界、、、
千里は中庭に飛び込んで行く。
「海人、探してたんだよ、、、」
彼女がわたしを見てニコリと微笑んでくる。
クソー、、、カワイイ、、、
「じゃ海人くん、またね、、、」
行ってしまった、、、
「悪い、、、探してたのか?」
「そうだよ、、、早くしないと時間がなくなるよ、、、」
「先に食べてて良かったのに、、、」
「そんなのイヤだ、、、」
「そうか、、、本当にゴメンな、、、」
何か嬉しそうにしてる、、、嫌な感じ、、、
二人で昼食をとった。
「わたし決めたから、、、次から海人のお弁当も作ってくる、、、」
「えっ、いいのか?」
「わたしが言ってるんだから、いいに決まってる、、、」
前々からそうしたいと思ってたから、いい機会だ、、、
「千里、料理うまいから俺は嬉しいけど、、、千里、何か怒ってないか?」
「怒ってない、、、でも、、、話がある、、、帰り海人の部屋によりたい、、、」
「やっぱ怒ってるじゃん、、、来るのはいいけど、、、家に誰もいないぞ、、、明日の夜まで帰ってこないんだ、、、」
えっ、、、それって、、、ヤバイ、、、急にドキドキしてきた、、、
「やめるか?」
「やめない、、、でも家に寄ってから行くことしようかな、、、」
急にしおらしくなってしまう。
「そうか、、、俺はそれでも構わないけど、、、」
「でも、一緒に帰ろうね、海人、、、」
「そうするか、、、」
海人がまじまじとわたしを見てる、、、
顔が火照っちゃう、、、
つづく
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