T君は、この縁談をもちろんチャンスと考え承諾した。妹はもちろんおお喜びだった。
そして、僕らの家庭事情を説明する為に、ホテルのスィートを借りてサシで会った。それと彼の私生活なども聞きたかったからである。
「官房長官失礼します。」
僕は、わざと和室の部屋から、
「僕は、畳が好きでね。ここで話をしよう。」
と、呼んだのだ。彼は観念して靴を脱ぐと、
「幻滅しましたか?」
と、泣きそうだったのである。
彼は、高身長で無かった。僕は、以前から、映像等に違和感を覚えていたのだ。
「君が大丈夫なら、公表している身長になるかい?僕に成るのは無理だけどね。あはははー。」
と、立ち上がると、
「官房長官、デカいです。何でもやります。高く成りたい。」
「今日から義兄さんと呼びたまえ。なんなら年も近いから、芸能界みたいに、S君でもいいよ。じゃ裸の付き合いをしよう。その方が本音で喋れるからな。風呂に行くぞ。」
「はい!お義兄様」
と、彼はもう僕の言い成りだったのである。
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