今回の騒動は何一つ広まること無く一月が過ぎた。平穏な日々が戻りつつあった。
しかし二人はやはり別れることになった。
当たり前の結果だ。
幼馴染みで気心の知れた大好きだった恋人が見かけだけのクズ男に処女を与えたうえに、浮気の関係を続けていたのだから、、、
どんな言い訳をしたとしても、そんな女を二度と信じられるわけがない。
わが娘のこととはいえ、陸の下した結論は当たり前だと思う。
学校でも二人が別れたことが知れ渡りはしたが、その本当の理由は誰にも知られずに済んだ。
ただ二人がフリーになったことで陸に言い寄ってくる女子がかなりいるらしい、、、
しかし今回の経験が異性に対する不信感を植え付け、受け入れる気はまるでないようだ。
奈々にしても男子達から告白されているようだが、全て断ったらしい、、、
奈々は陸を諦めることが出来ず、いつまでも待つつもりのようだ。
以前のような浮ついたところは無くなり、余計な外出は控えるようになった。
勉強に力を注ぐようになり、時間があるときは進んで家の手伝いをする。
家事や料理も美子にいろいろ教わっている。
失って初めて、その大切さを知ったのだろう。
自分の浅はかさに気づき、生まれ変わって陸に振り向いて貰うように頑張ると美子に言っているそうだ。
ほとんど二人は口もきいていないらしい。
奈々から声をかけ何度も謝罪したが、それが更に陸を苦しめることに気づき、今は距離をおいていると妻が言っていた。
こればかりは親が口出しすることではない。
ただ娘の気持ちが少しでも報われることを祈るしかない、、、
以前とは比べようもないが、それなりに元気を取り戻しつつある娘が修学旅行に旅立って行った。
一週間ほど夫婦水入らずの生活になった。
その初日、夕食後二人は久しぶりにワインを飲んだ。
娘がこの旅行を期に更に元気になってくれることを祈りながら、、、
お互いにいつの間にかかなりワインが進んでいた。
「ねえ、アナタ、、、今度の土日なんだけど、、、」
「なんだい?」
「パートの山吹さんに温泉旅行に誘われたんだけど、、、」
山吹は妻のバイト先の同僚だ。
同年配の人妻で美子とは仲が良い。
このところ奈々の件もあって、美子もいつもの元気が無かった。
いい気分転換になるかも知れないな、、、
「構わないよ、、、奈々もいないし、ゆっくりしてくればいい、、、」
「わあ、ありがとう、アナタ、、、」
美子が抱きついてくる。
よほど嬉しかったのか、その後もワインを口にしてしきりにはしゃいでいた。
こんなに酔った美子を見たのは久方ぶりだ。
やはりかなりのストレスが溜まっていたのだろう、、、
和宏がシャワーを浴びて寝室に入ると美子はベッドに横になって、既に軽い寝息をたてていた。
静かにベッドに潜り込もうとすると、いつもはパジャマに着替える妻が珍しく下着しか身に着けていないことに気づいた。
それも和宏が見たことのない黒のスケスケのレースの下着、、、
ブラとショーツ、お揃いのものだ、、、
みっしりと実った乳房がせめぎ合い、深い谷間を作っている、、、
薄っぺらな素材が大き目な乳首と陰毛までも透けさせていた。
こんなエロい下着を持っていたのか、、、
こんな下着を着けてパートで働いてるのか、、、
年を感じさせない可愛い寝顔にスケベな下着が映える熟したカラダ、、、
思わず生ツバをのむ、、、
そういえば、、、あれからシテなかったな、、、
娘の生々しい性を知ってから、どちらからともなくセックスから遠ざかっていた。
性欲の強い美子から誘いもないほど自分達夫婦は娘のことで思い悩んでいた。
でもその娘も元気を取り戻しつつあり、今は家に居ない、、、
一ヶ月もの予期せぬ禁欲が妻のセクシーな寝姿に男の欲望を疼かせる。
アルコールの香りがする唇を吸い、ブラの上から乳房を愛撫する。
まるで男に触られるためのようなブラカップの感触、、、
しばらくすると寝ているはずの美子から声が漏れ始める。
「あっ、、、ん~~、、、ンん、、、」
ブラをずらし、ねっとりと舐める、、、
「んっ、、、あ、、、あ、ん、、、だ、め、、、あっ、たく、、、くん、、、だ、、メェ、、、」
んっ?なんだ、、、寝ぼけてる?
「美子?」
「んっ、、、えっ、、、アナタ、、、なの?」
とろんとしてた目が急にハッとして和宏を見つめてくる。
驚いたせいなのか、何となくオドオドしてる、、、
「ど、、どうしたんの?」
「ゴメン、、、寝てたのに、、、美子がすごく色っぽくて、、、」
「ううん、、、いいの、、、少しビックリしただけ、、、」
「久方ぶりに、、、だめかな?」
「、、、ううん、、、わたしも、、、シタい、、、」
美子の声にはホッとしたような響きがあった。
そして嬉しそうに抱きつけてくる。
唇を求めてきて舌を絡め合う。
「この下着、、、すごく色っぽいな、、、こんなの持ってたのかい?」
「このあいだ買ったの、、、ヘン、、かな?」
「俺のために?」
「そ、そうに決まってるでしょう、、、もう、、、」
「すごく似合うよ、、、可愛い顔してるのに、、、こんなにエロい下着、、、美子にピッタリだ、、、」
「嬉しいわ、、、あぁ、アナタ、、好きよ、、、」
「俺も愛してるよ、、、」
つづく
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