やはりこういうオンナだったんだな、、、
呆れるのを通り越してうんざりしてしまう。
「どうでもいいから、、、カナ、、五十嵐さんが何をしようと自由だし、、、、泉さん、俺、参加したいけど、本当にいいのかな?」
「もち、大歓迎、、、今日一緒に帰ろうよ、、、打ち合わせしたいから、、、」
「分かった、OK!」
「そんな、、、」
「五十嵐さん、、、こんなところでグズグズしてたら、アナタのクズ男がまた噂を拡めちゃうよ、、、いいのかな?」
今更ながらに思い当たったのか、カナミが教室を飛び出して行く。
非難めいた目つきをこちらに注いだミサキがその跡を追う。
なんだよ、、、この期に及んでまだ幼馴染みヅラかよ、、、
そんなことする前に、本当の友達ならカナミ達の関係を終わらせるべきじゃないのか。
友達の彼女の処女を掠め取って、自慢げに話すヤツなんてゲスの極みだろう、、、
そんなことすら分からないのかね、、、
俺は幼馴染みはもっとまともな人間だと思ってた。
どうやら俺はミサキを買い被り過ぎていたらしい、、、
でも、、、それが分かって良かったよ、、、本当に、、、
遊園地には男子三名女子三人のメンバーで訪れた。
ハルキは久しぶりに楽しい時間を過ごすことが出来た。
カナミとのことを皆が気遣ってくれるのが分かる。
みんな優しくていいヤツばかりだ。
特に泉さんはあのときの強気の責めはどこに行ったのかと思えるほど可愛い笑顔で接してくれる。
もともとカナミよりずっと美人だし、気の強いイメージがあったけど、こんなに可愛らしい性格だったのかと感心してしまう。
いつの間にか二人で話し込む感じになっていた。
「霧野君て、やっぱ背高いよね、、、180あるの?」
「あるけど、、、俺、それだけだから、、、」
「そんなことないよ、アタマいいし、スポーツだって、、、球技大会のとき活躍したし、、、」
「泉さんだって、、、活躍したじゃん、、、」
「えっ、、、見ててくれたの?」
「うん、、、スゲェなって思った、、、カッコ良かったよ、、、」
「そんな、、、霧野君の方がずっとカッコいいよ、、、スタイルもいいし、、、顔だって、、、すごくいいし、、、」
「お世辞かよ!俺なんかより泉さんの方がずっとキレイじゃん、、、服のセンスもいいし、雰囲気があってステキだと思うな、、、」
「ええっ、、、恥ずかしい、、、でも霧野君が言ってくれると、すごく嬉しいかも、、、」
オイオイ、、、あのカナミをやり込めた泉さんはどこにいったの?
顔真っ赤にして、、、すごく可愛い❤
「なんか、すごく熱くね?」
「わたしも熱い、、、」
「アキナ、やるね、、、」
「いい感じ、、、てか?」
みんながニヤニヤして茶化してくる。
「ズルいよ、、、みんな聞いてたんだ、、、もう、やめてよ、、、」
やけにムキになる泉さん。
大丈夫だよ、、、俺を慰めているだけだと分かってるし、、、
でも楽しいな、、、こんなのいいな、、、
みんなのおかげだよ、、、
ハルキは存分に楽しい時間を過ごした。
つづく
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