そんなある日のこと。
生徒会の打ち合わせを済ませ教室へ戻るとミサキとミユがなぜか残っていた。
他の生徒は誰もいない。
二人にしても離れていて別に話をしていたわけではなさそうだ。
ミサキはハルキを見るなり話しかけてきた。
「ハルキ、、、ちょっといい?」
何だというのか?
あれからほとんど口も聞いてないし、以前の親しかった関係は今はもうない。
「何?」
「話がしたいの、、、どうしても相談したいことがあって、、、ハルキにしか話せる人がいないの、、、」
思い詰めた表情を浮かべ訴えてくる。
けれど今更何を言ってるんだろう、、、
俺の信頼を裏切ったのはお前の方だ、、、
しかもいまだにカナミと仲良くしてる上に、、、あのユウトまで含めて三人で楽しそうにつるんでいるのを何度も見かけたことがある、、、
「そんなこと無いだろう?相手を間違えてるんじゃないか?カナミやあのクズ男とあんなに仲良くしてるんだ、、、奴らに相談すればいい、、、お前はアイツ等を選んだんだ、、俺はもう関係ない、、、」
ミサキの顔色が青ざめる。
「そんなこと言わないで、、、お願いだから、、、」
すがるような目、、、
涙をためてるのか?
「ハルキ君、待ってたんだ、、一緒に帰ろう!」
ミユが声をかけてくる。
いいタイミングだ、、、助かった、、、
「三条さん、ゴメンね、、、でもハルキ君もそう言ってるし、、、わたしも悩み事は仲間内で解決した方がいいと思うよ、、、じゃあね、、、」
ハルキはカバンを持っと立ちつくすミサキを残しミユと教室を出た。
ミユはカナミ達との経緯を知っている。
「助かったよ、ミユ、、、ありがとう、、、」
「ううん、、、でも、、、あの人達、、、ヘンだよね、、、」
「何か知ってるのか?」
「うん、、、三条さんとユウトが二人で歩いていたって、、、そのとき、手を繋いでイチャイチャしてて恋人同士みたいだったって、、、見ていた人がいるの、、、」
「まさか、、、そんな、、、」
どういうことだ、、、訳が分からない、、、
ミサキまでユウトとデキてるのか?
いつからなんだ?
もしそれが本当だったら、、、アイツ等完全に終わってる、、、
「それにアキナまで、、、まだコソコソとユウトと逢ってるみたい、、、信じられないよ、、、あんな男、、、ヘンなことに巻き込まれなければいいけど、、、もうわたしの言うことなんか聞く耳を持たないし、、、」
ミユの予感はあたってしまった、、、
一週間後、事件は起こった。
「アキナもコソコソ、ユウトと逢ってるみたいだし、、、
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