何となくアキナがクラスでハブられているようだ。
まあ自業自得だよな、、、
ハルキはすっかり居心地が良くなった生徒会室で一人昼食を取っていた。
そこへ誰かが入ってきた。
「板橋さん、、、」
会長のナナミだった。
「最近、ここによくいるんだってね?」
そう言うと隣に座り、お弁当を机の上に置いた。
「えっ、、まあ、、、」
「わたしもオジャマしていいかな?」
「もちろん、、、どうぞ、、、」
女子らしい可愛いお弁当箱、、、
その中身もすごい、、、
「うわぁ、、板橋さんのお弁当、美味しそうですね、、、」
「そうかな、、、でもありがとう、、、一応、自分で作ってるんだけど、、、」
「へぇー、すごいな、、、板橋さんて、本当に何でもできるんだ、、、」
「そんなことないよ、、、良かったら、食べみる?」
「えっ、いいの?」
「うん、どうぞ、、、」
卵焼きをひとついただいた。
「スゲェ、、うまい!」
「クスッ、、霧野君、、大袈裟だよ、、、」
「いや、本当に美味しいから、、、板橋さんの彼氏が羨ましいですよ、、、こんなに美人で、料理までなんて、、、」
「ありがとう、、、でもわたし、、そんな人いないし、、、」
頬を染めて上目遣いでハルキを見つめてくる、、、
くそっ、、メチャ可愛いな、、、
二人は楽しく昼食を済ませた。
「霧野君、、、話は聞いたけど、大変だったね、、、」
やはりナナミは知っているのか、、、
ナナミの気遣いを感じる、、、
「もう平気です、、、まあ要するに俺の人を見る目がなかった、、、そういうことですから、、、」
「そう、、、やっぱり霧野君は強いね、うん、、、」
そんなことないけど、、、まあいいか、、、
「ねえ、、、これからも、たまにはこうして一緒にお昼
ごはん一緒にしてもいいかな?」
そんなに天使見たいな美しい女性の頼みを断われるはずがない、、、
それからは時々どころか毎日ようにナナミは生徒会室にやってくるようになった。
他愛のない会話でさえも楽しく感じ、オカズを交換するようにもなり、二人の距離が次第に縮まっいく。
ヘンな噂が広まったらナナミに迷惑をかけてしまうなと思いながらも、ハルキは二人きりの昼食会を心待ちにするようになっていった。
つづく
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