二人の交際は順調に続き一月が過ぎた。
連休の初日、二日続けて逢う約束だったが、アキナに急な用事が出来たことでキャンセルになってしまった。
残念だったけど仕方のないことだし、明日は逢える。
付き合い始めてアキナは益々キレイになった。
気の強さは変わらないが、ハルキには優しく甘えてくる。
そして腕の中で貪欲にオンナの悦びを求めてくるアキナに夢中だった。
今日は逢うことが出来なかったが、明日は両親が留守にしてるアキナの家を訪ねることになっている。
アキナの可愛い顔と色っぽいカラダを想像して滾る男の欲望を抑え、何とか勉強を済ませる。
そして眠りに就こうとしたとき、メールの着信音が鳴った。
アキナかな?
急いで見てみると、、、ユウトだった、、、
今さら何だというのか、、、
『今日は一人で寂しかったか?よかったら今夜のオカズにしてくれ。それから、、、遅くなったけど、童貞卒業おめでとう!』
動画が添付されてる、、、
オカズって、、、何なんだ、、、
このクズ男、、、またカナミとのセックスを見せつけるつもりか?
でもこの文面は、、、
どうしてこんなことをヤツが知っている?
まさか、、、
ハルキは動画を再生した、、、
約束より遅くアキナの家に着く。
本当は来たくもなかった。
しかしケリはつけなければならない、、、
「どうしたの?遅いから心配してたんだよ、、、もう早く上がって、、、」
本当に嬉しそうに部屋へと案内される。
どうしてコイツ、、、そんな笑顔をしていられるんだ?
昨日あんなことしておいて、、、
「昨日はゴメンね、、、すごく逢いたかったよ、、、」
抱きついてくるアキナをやんわりと引き離しベッドに座らせる。
「話がある、、、」
ハルキの冷ややかさにアキナが怪訝そうな表情を浮かべる。
「どうしたの?」
「昨日、何してた?」
アキナの顔色が変わる、、、
「えっ、、、用事があって出かけたけど、、、ハルキ、、怒ってる?」
「ちゃんと答えてくれ、、、誰と会って何をしていた?」
「友達と会って、、、相談されて、、、ずっと話をしてた、、、本当だよ、それだけだよ、、、」
アキナの目が泳ぎ、俯いてしまう。
「友達ってユウトのことか?相談って裸で抱き合うことか?」
「ど、どうして、、、」
「アイツ、、、お前達がセックスしてる動画を送ってきた、、、」
「ウソ、、、そんな、、、アイツ、まさか、、、ひどい、、、」
「終わりだ、、、もうお前の顔も見たくない、、、」
出て行こうとするハルキにアキナがすがりつく。
「待って、違う、脅されたの、、、ユウトと付き合ってたこと、ハルキにバラすって、、、無理やりサレたの、、、」
コイツ、、、またヌケヌケとそんなウソを、、、
つづく
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