犬飼恵介は大学を出てから、司法書士事務所に勤めた後、AV製作会社を立ち上がるという異色の経歴の持ち主。
恵介は、学生時代は法律を学んだし、前職で法律を扱う実務経験を必要としたから、コンプライアンスに引っかかるような手荒なマネはしない優良な会社を作ろうと考えた。
そういう評判が、AV女優を目指す若い女性たちにも伝わり、書類審査段階から入れると、なんと倍率100倍以上の激戦を潜り抜けた、とびきりイイ女だけを専属女優として抱えている。
実を言うと、恵介は極端なマザコンで、母親の恵(めぐみ)とは近親相姦的な関係。しかも、恵は全然嫉妬深くないから、恵介が自分の会社の女優達とどれだけ深い仲になろうと、気にすることもなかった。
年商数十億の売り上げを弾き出すと、こういうアンダーグラウンド的な企業の社長でも、週刊誌がスキャンダルを暴こうとする。何ヶ月に一回か、恵介の周辺に記者がうろつくことがあるが、母親と2人暮らしで、結婚もしてないから、「不倫」のウワサは何も出てこない。
もちろん、所属の女優達とは毎日のように、SEXしているけれど、女優のほうから、身を投げ出し、からだを捧げるのだから、問題が起きようはずがなかった。彼女たちに枕営業の気持ちがあるかどうかは、恵介にも、なかなか分からなかったが、はっきり言えることは、そんな気持ちがあろうがなかろうが、恵介ほど魅力的な男はめったにいなかったので、女優達が惚れるのは自然だった。
絵に描いたような美男子で、1年間、浪人をしたけれど、天下のT大学卒だったし、洗練された身のこなしが板についていた。撮影の前も後も、女優達にいつも優しい言葉をかけてくれたし、あの時には、荒々しい猛獣のような激しい責めと、ネチネチ焦らす、テクニックを持っていた。
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