こんなの本気じゃなかった、、、
あの男を困らせてやりたかっただけ、、、
でもそれは、、、わたしがこの状況を楽しんでいたという証拠でもある、、、
このゲスな男とのセックスをわたしは、、、思いきり楽しんでいた、、、
、、、これを、、、ダイキは、、、見たんだね、、、
結婚の話、、、本気にした、、、よね、、、
わたしにだって、、、そう見える、、、
撮られてるなんて知らなかった、、、そんなの言い訳にならないよ、、、撮られてるの知らなかったから本気だったて思われちゃうよね、、、
こんなの、、、もうダイキがわたしに戻ってくるはずなんて無いじゃん、、、
こんなオンナ、、、ヘドが出るよ、、、
わたしだって嫌いになって、二度と逢ったりしない、、、
顔見たくない、、、
こんな女、助けたりするものか、、、地獄に落ちればいい、、、
涙がとめどなく溢れる、、、
それでも、、、ダイキに逢いたい、、、
九年の月日がたった。
26になったコユキは二年前に結婚した。
あれからコユキは何人かの男性と交際をした。
イケメンや優しい男もいた。
セックスのスゴイ男も、、、
でも一度も長続きはしなかった。
すべてダイキと比べてしまう、、、
すぐに相手が色褪せて見えてしまう、、、
どうしても、、、ダイキを忘れることが出来ない、、、
塞ぎ込みがちなコユキに見かねた両親が見合を持ち込んだ。
コユキは全く気がすすまなかったが、両親の顔を立てて応じることにした。
4つ年上のエリートビジネスマン。
生真面目そうで見た目も悪くない、、、
優しく穏やかな性格で文句のつけようがない、、、
とりあえず交際して見ることにした、、、
本当にいい人、、、
けれど、やはり結婚する気にはなれない。
しかし相手はコユキの美貌と影のある色っぽさに熱をあげた。
両親も気に入ったようでしきりに結婚を勧めてくる。
もちろん娘の幸せを心から願って、、、
でも正式にプロポーズされたコユキは、それを断るつもりで自分の思いを伝えることにした。
わたしは今でも忘れられない大切な人がいる。
もうきっと逢えることはないと思ってるけれど、もし目の前にその人が現れたら、わたしはすべてを投げ捨ててついていくと、、、
でも男は諦めなかった。
それでも構わない、いつか、いくら時間がかかったとしても自分だけにコユキの心を向かせてみせると言って。
その後もいくらコユキが断り続けても、男はめげることなく求婚し続けた。
そして遂にその熱意に根負けしたコユキは、自分の決意はかわらないことを条件に、プロポーズを受け入れた。
そしてその夜、二人は初めて結ばれた。
男はコユキの素晴らしい肉体に夢中になった。
両親は歓んでくれた。
何一つ文句のつけようがない夫。
心から愛してくれて、セックスだって申し分ない、、、
幸せだった、、、いや、幸せなフリをした、、、
だってわたしはダイキだけのもの、、、
心の中で想い続けていた、、、
だから子供は作らない、、、
ダイキ以外の子供なんて欲しくない、、、
コユキは夫に隠れて避妊薬を飲み続けていた。
つづく
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