皆が帰ってくるのを外で待つ。
二人はさり気ない笑顔で迎い入れていた。
コユキが胸に飛び込んでくる。
ヒュ〜ヒュ〜とみんなに茶化されてしまう。
「ソフト、美味しかったかい?」
「うん、、、それがね、、、、、」
いかにも楽しげにコユキが話を始める。
ヨシコは微笑みながら、そんな二人を見つめていた。
しかし、心の中ではオンナの情念が渦巻いていた。
二人には幸せになって欲しい、、、
でも二人はまだ若い、、、
危なっかしいぐらいに若過ぎる、、、
何かが起こって、ダイキがいつか、わたしを求めるようなことがあったら、、、わたしは躊躇なく迎え入れる、、、
何もかも失ってもいい、、、ダイキさえ手に入れることが出来るなら、、、、
もう五歳若ければなどといった考えなど、どこかに消し飛んでいた。
バーベキューは最高だった。
何しろ、普段は経験できない雰囲気を味わえる。
料理は美味しく感じるし、大学生のメンバーはアルコールを口にして、他はもちろんジュース類ではあったがメチャクチャ盛り上がりを見せた。
ミナミはある意味予想通りだったが、意外にもヨシコもかなり酔ってしまったようだ。
花火で更に盛り上がり、キャンプファイヤーを囲むようにみんなが腰を降ろしている。
もちろんダイキの横には寄り添うようにコユキがいた。
「すごく楽しい、、、わたし、来て良かった、、、」
「そうか、、、それは、良かった、、、」
ダイキはなんとなく元気が無い、、、
きっと、今日もみんなの為に働き過ぎて、疲れてしまったんだと思う、、、ダイキはいつもそう、、、
これからは、わたしがもっと頑張ってダイキの負担を減らしてあげなくちゃ、、、、
「バーベキュー、、、すごく美味しかったね、、、」
「何が一番美味しかった?」
「それはもち、ダイキの焼きそばだよ、、、メチャクチャ美味しかった、、、」
ダイキがコユキのおデコを突く、、、
「本当か?」
「エヘヘ、、、本当だよ、、、それにフルーツパフェも美味しかったなぁ、、、」
「ああ、、、ミナミさん、デザート得意だからな、、、」
「意外だよ、、、、あのひとが、、、」
やはりミナミとは馬が合わないようだ。
今流行りのポップな曲が流れ、ミナミと彼氏がダンスを始める。
意外にも様になっているというか、正直かなりのものだ。
つづく
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