結果はけんもほろろというか、、、最悪、、、だった。
あのヨシコでさえコユキを蔑んだ目で見つめてきた。
当たり前だ、、、元はと言えばコユキがあの部屋に頻繁に出入りするのをヨシコが気づいてから浮気が露見した。
そういう態度は予想していたし、とにかく必死だったコユキは頭を下げてダイキの行き先をヨシコに尋ねた。
知らないものは教えられないと言われた。
ダイキはヨシコ達にも行き先は告げなかったようだ、、、
おそらくコユキが訪ねてくることを予期して、、、
仮に知っていたとしてもアナタには絶対に教えないとも言われた。
口調は穏やかだったが、突き放すような冷たさを感じた。
そこへマミちゃんがやって来た。
仲良しだったマミちゃん、、、
すごく優しくしてくれた、、、そうだったのに、、、
「どういうつもりなの、、、ダイキ君のこと、、、みんなの、、、大切な人だったのに、、、いきなり横取りして、、、ダイキ君に面倒かけてばかりいたくせに、、、挙句の果てに気持ち悪い中年男と浮気しまくって、、、ダイキ君の両親が浮気で離婚して、苦しんでいたの知ってたでしょう、、、最低だよ、、、ダイキ君、可哀想だよ、、、酷すぎるよ、、、アンタなんか、、、もう二度とダイキに近づくな!」
マミちゃんは泣いていた、、、
「ゴメンなさい、、、でもわたし、、、無理矢理、、、」
「ウソつき、、、それだったら、どうしてダイキに相談しなかったのよ、警察に行けばいいでしょう?それなのに隠れてコソコソ浮気続けて、、、キモい、、、どうしてアンタなんか、、、」
「マミ、もう分かったから、、、言っても無駄だから、、、この子は自分のことしか考えてない、、、ね、もう行こ、、、」
ミナミがマミの肩を抱きながら行こうとしていた。
薄ら笑いを浮かべて、、、
やっぱりこのオンナ、やらかしたと言わんばかりに、、、
ザマァと言わんばかりに、、、
「わたしもマミちゃんの言う通りだと思う、、、もしアナタが本当に反省してるなら、もうダイキ君を解放してあげて、、、ダイキ君をこれ以上苦しめないで、、、ダイキ君ね、、アナタの浮気を知って泣いたんだよ、、、
わたしの目の前でずっと泣いてた、、、どんなことがあったって涙なんて見せたこと無かったのに、、、だからわたしからもお願い、、、ダイキ君にこれ以上つきまとうのはやめて、、、」
コユキはそれには応えず、すいませんでしたと深々と頭を下げた。
そして店を出た、、、
わたしって、、、最低だよ、、、
改めてそう思う、、、
ヨシコとマミに言われたことはその通りだし、いつもそう自分を責めている。
それよりも、、、ダイキが泣いたこと、、、
すごく心が痛かった、、、
わたしのこと、、、そんなに愛してくれてたのに、、、
他の男とセックスして、気持ち良くなって、、、挙げ句に妊娠して、、、
クズだよ、、、クズ、、、
浅倉と変わんないよ、、、
笑っちゃうよ、、、
そうだよね、、、
みんなの言う通り、、、
これじゃわたし、ダイキにつきまとっているだけ、、、
でも誰になんと言われようと、待つことは止めないから、、、
わたしは泣いてなんかいられない、、、
いつかはダイキのそばに居られるように、、、
わたしのこと、いっぱい幸せにしてくれて、、、守ってくれて、、、
負けないぐらいお返ししなくちゃ、、、
だから絶対に負けないよ、、、
けどダイキ、、、本当にごめんなさい、、、
ポタポタと雫が道に落ちてくる。
雨かな?
空は真っ青だ、、、
えっ、、、わたし、泣いてるの、、、
違うよね?
涙を拭う、、、
こらえながら急いで家に帰った。
母がいた、、、
お母さんに抱きついて号泣した、、、
ダイキがいなくなってしまった、転校して行った、、、全部自分のせい、、、
お母さんは黙って抱きしめてくれた。
つづく
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