翌日、コユキは母と病院を訪れた。
妊娠に間違いはなかった。
その夜、帰宅した父に妊娠していることと、それに至った経過をすべて告げた。
父は怒ったりはしなかったが、すごく悲しそうにしていた。
それでも必死に自分を抑え、コユキを気遣ってくれる。
コユキは堕したいと言った。
もうダイキだけの身体を汚したくない。
赤ちゃんには申し訳ないけれど、あの男のことを考えると、愛情の欠片も感じることが出来なかった。
両親も同じ考えだった。
そして父はコユキにこう言った。
「コユキは確かに間違いを犯した、、、簡単には赦されないことを、、、でも、コユキは父さんとユキナの大事な娘だ、、、一生護ってみせる、、、このことは三人だけの秘密だ、絶対に誰にも、ダイキ君にも言ってはだめだ、、、コユキには親として絶対に幸せになって欲しい、、、だから言う、、、もう二度とこんなことをしてはいけない、絶対にだめだ、、、それとこれだけは覚えておいて欲しい、、、どんな時も父さんと母さんはコユキの味方だ、、、」
わたしは泣いてしまった。
わたしは、、、みんなを傷つけた、、、
ダイキをはじめ、ヨシコたち、そして両親も、、、
わたしはそれほど酷いことをしてしまった、、、
そんなわたしを父と母がいつまでも優しく背中を撫でてくれた。
翌日両親と病院に行った。
一週間、学校を休んだ。
つづく
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