いろんな事があったから、きっとそのせいだと思っていた、、、
でもマリアのこともあり、コユキは念のため検査キットを手に入れた。
陽性だった、、、
血の気が引いた、、、
ウソだと思った、、、信じたくなかった、、、
間違いなく、、、浅倉の子供だ、、、
どうしていいのか分からない、、、
ダイキには死んでも知られたくない、、、
本当に、、、わたしは汚れきってしまった、、、
三日三晩、まともに眠ることもできず、悩んだ末に母のユキナに相談することにした。
ユキナはさすがに驚いてはいたが、まだ冷静だった。
「もちろん相手はダイキ君だよね?」
「、、、違う、、、」
「そんな、、、どういうこと?」
母は一瞬にして真っ青になった。
コユキは全てを打ち明けた。
包み隠さず、、、
初めはクスリを飲まされ、無理矢理犯されたこと、、、
でも次からは自分から求め、夏休みの間、ずっと浮気をしていたこと、、、
それをダイキに知られてしまって、今はダイキに逢っていないこと、、、
相手の浅倉が事件を起こしていたことは母も知っている。
でもその男が自分の娘とも関係を持っていたとは思ってもいなかったようだ。
当然のようにユキナは浅倉に対し激しい怒りを覚えていた。
でもこうなった以上、下手に騒ぎたてるわけにはいかない。
娘の未来に傷がついてしまう。
それを避けるためにもコユキにはもっと聞かなければならないことがある。
「なぜ、、、どうして関係を続けたりしたの?」
「ダイキがいなくて、寂しかった、、、好きじゃないのに、、、嫌いなのに、、、気持ちが良くて、、、もっとシタくなって、、、ダイキに悪いって分かってるのに、、、やめられなかった、、、」
ユキナはコユキを怒れなかった。
自分と同じだ、、、かつてユキナも同じ罪を犯した。
娘も過ちを犯してしまった、、、
これも全ては自分への報いなのかも知れない、、、
ユキナの瞳から涙がこぼれた、、、
コユキとユキナは抱きしめ合いながら泣き続けていた、、、
つづく
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