二学期の始業式が終わり、放課後すぐに部室へ向かう。
そこにはマリアとジュリがいた。
「どうしたの?そんな怖い顔をして、、、」
いつものクールなマリア、、、
まさか、、、この人もグルなのかも、、、
そんな疑心暗鬼が湧き上がってくる。
「先生なら奥の部屋にいるけど、、、」
「分かりました、、、」
コユキは部屋に入って行った。
本当は顔も見たくない、、、
「どうした鳴海?」
醜くたるんだ顔、濁りきった目つき、、、キモい、、、
どうして、わたし、こんな男と、、、
無言で退部届を朝倉の目の前に突きつける。
「なんだ、これ、、、やめる気か?彼氏にでもバレたのか?」
もう話す気もない、、、それなのに、、、
「ふーん、、、それで俺に八つ当たりか?」
「八つ当たり?全部、アンタのせいだ!」
「オイオイ、アンタ呼ばわりかよ、、、昨日まで俺に股開いて、、、センセ、もっとイッパイ舐めてぇとか、散々甘えてたくせに、、、」
「よくもそんなこと、、、」
「本当のことだろう?それに俺が一度でもお前に強要したことがあったか?全部、鳴海自身が求めたことだ、、、」
そんなの分かってる、、、
だから余計に赦せない、、、
「クスリを飲ませたくせに、、、」
「それは最初だけだ、、、2回目からはお前が来た、、、」
「くっ、、、」
反論出来ない、、、
わたしは愚か者だ、、、
「まあいい、、、好きにしろ、、、お前は戻ってくる、必ずな、、、なあに、ほとぼりが冷めたら、また彼氏に隠れて二人で楽しめばいい、、、」
確かにそんなことも考えた、、、あまりにも愚かな考えだった、、、
もう絶対にイヤだ、、、
「誰がそんなこと、、、バカにしないで!」
話してもムダだ。
こんな男、もう二度と顔も見たくない。
コユキは黙って部屋を出た。
部屋を出るとマリアがジュリとこそこそ話をしていた。
この二人、そんなに仲良かったかしら、、、
不審に思いながらコユキはお世話になりましたと頭を下げた。
「ふーん、やめるんだ、、、まあ、、、元気でね、、、」
「そちらこそ、、、」
もうこんな場所にいたくない、、、
「今更、遅いと思うけどね、、、」
「本当、、、」
この人たち、、、ジュリまでもなの?
知ってるんだ、わたしと朝倉のこと、、、
コユキは二人を睨みつけた。
「あなた達、、、」
「何?また八つ当たり?貞操観念が無いのは自分のせいでしょう?」
マリアが口元を歪めて笑っていた、、、
この人、美人なんかじゃない、、、醜くい、、、
これがこの人の本性なんだ、、、
コユキはその場を去った。
あの二人、、、きっとダイキを狙って、、、
朝倉を焚きつけて、、、
でも証拠はなにも無い、、、
それに所詮はそれに負けてしまった自分が悪い。
わたしはもう負けない、、、生まれ変わって、必ずダイキを取り戻す。
つづく
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