コユキの家のそばの公園でダイキは待っていた。
胸が熱くなる。
やっぱり好き、、、
わたしはダイキを愛してる、、、
コユキは駆け寄った。
少し痩せたかな、、、
でもわたしにとって最高のオトコ、、、
「元気だった?」
「ああ、、、」
「お母さんは大丈夫?」
「今はおちついてる、、、」
なんとなくツレナイ態度、、、
わたしを見つめる目も夏休み前とは明らかに違う、、、
でも取り戻ししてみせる、、、
「良かった、、、ダイキ、好きだよ、、、すごく逢いたかった、、、」
コユキはダイキに抱きついていった。
しかしダイキは抱き返してはくれない、、、
「座ろうか?」
コユキの体を離すようにしてダイキが言った。
わたし、、、拒絶されたの?
二人はベンチに腰を下ろした。
何を言われるんだろう?
ダイキはやっぱり知ってるの?
どこまで?
別れを告げられる?
怖い、、、
「このポシェット、、、」
「あっ、、、」
あの男に貰ったポシェット、、、
「可愛いでしょう?自分で、、買ったんだ、、、」
またウソを重ねていく、、、
「ふーん、、、中、見ていい?」
薄手のありふれたもの、、、
それでもわたしはプレゼントが嬉しくて、あの男に抱
きついた、、、
忘れてしまいたいそんな思い出にコユキは動揺していた。
「いいよ、、、」
ダイキが中を見る、、、
「えっ、、、これ、、、」
コンドームをダイキが手にしていた。
あっ、、、わたし、、、マズい、、、慌てる、、、ごまかさないと、、、
「は、恥ずかしい、、、ダイキのために買ったんだよ、、、」
でもダイキの顔は青ざめている。
それはいつもダイキが準備してたから、、、
わたしはダイキにしがみつく。
何もかもが逃げて行ってしまわないように、、、
「ダイキ、しよ、、、いっぱいセックスしたい、、、ずっと、ガマンしてたんだよ、、、」
「、、、ウソつき、、、」
えっ、、、
ダイキがわたしを引き離す。
ダイキの顔が怖くて見れない、、、
「ダイキ?」
「お前、タバコ臭いぞ、、、」
ダイキが立ち上がる。
「あの、、、ダイキ、、、これは、、、違う、、、」
まともに応えることすら出来ない、、、
あの男につけられた臭い、、、
いつしか自分でも気付かないほど当たり前になっていた、、、
ダイキが行ってしまう、、、
追いかけなければいけないと分かってるのに体がすくむ、、、
すごく怖い、、、
追いかけて、これ以上何かを言われるのが、怖い、、、
コユキは現実から目を背けてしまう、、、
現実に押しつぶされてしまうことが怖くて考えることをやめる、、、
それがいかに危険なことなのか分かっていなかった。
翌日、コユキは男の部屋に向った。
約束だから、、、
そう自分に言い訳した、、、
本当は抱かれたかった、、、
愛情の欠片も感じない男とのセックスに思いきり溺れたかった、、、
つづく
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