ダイキはいなかった、、、
合鍵で入り、ダイキの帰りを待つ。
けれどもダイキは帰ってこない、、、
電話をしても、まるで繋がらない、、、
理由もわからず涙が溢れてくる。
体がもう別れを察知しているのかも知れない、、、
ただ怖かった、、、
そんなの、、、絶対にイヤだ、、、
こんなに裏切りを重ねてしまっているのに、ダイキのいない世界なんて考えられない、、、
いつの間にか、眠りに落ちてしまっていた。
メールが送られていることに気づく、、、
『俺は戻ります、体に気をつけて下さい。』
慌てて電話をする。
やはり繋がらない。
何度かけても、、、
明らかな拒絶だった。
ダイキは予定を早めて戻ってしまった。
せっかく無理をして逢いに来てくれたのに、、、
わたしは何をしているの、、、
本当に終わっちゃうよ、、、
世界で一番大切な人だと分かっているでしょう、、、
怖い、、、本当に怖い、、、
カラダが震えてしまうほど、、、
その恐怖から逃れるために、独りよがりな逃げ道で自分を何とかして納得させようと試みる、、、
大丈夫、、、ちゃんとケジメをつければ元に戻れる、、、
ケジメをつければダイキに知られなくて済む、、、
知られなければ終わることはない、、、
全てを忘れて、何も無かったことにすればいい、、、
あのとき拒んだのは、体の調子が悪くて精神的におかしかったと言えば、優しいダイキはきっと信じてくれる、、、
それにはちゃんと向き合わないと、、、
わたしはダイキから逃げてばかりいる、、、
それじゃ、、、だめ、、、
悪い方へと転がっていくだけ、、、
あのとき、、、生理とウソをつかなければ良かった、、、
ダイキに抱かれれば良かった、、、
バレたら、泣いて赦しを請えば、赦してくれたかも知れない、、、
バカなわたし、、、
自分で自分を追い詰めている、、、
でも、まだやり直せる、、、
自分にケジメをつける。
ケジメなんかつけられない、、、
どんどんドロ沼にはまってる、、、
全部自分のせい、、、
わたしがイヤらしいオンナだから、、、
でもダイキを愛してる、、、
ダイキがいないと生きていけない、、、
頑張るしかない、、、
でも何を頑張ればいいのか、、、それすら分からなくなってる、、、
押し寄せてくる不安から逃れるために一時の快楽に身を任せる、、、
そのことの繰り返し、、、
コユキは益々、爛れた情事に溺れていった。
夏休みも終わりが近い。
ダイキはもう戻ってきているはずなのに何の連絡も無い、、、
拒まれるのが怖くて、現実を受け入れるのが怖くて、わたしからは何も出来ない、、、
そんなとき、、、いきなりスマホが鳴った、、、
ダイキからだ、、、
コユキは我を忘れてスマホに飛びつく。
これから逢いたいと言われた。
もちろん承諾して電話を切る。
胸が高鳴る、、、ダイキが誘ってくれた、、、
慌てて服を身に着ける。
「彼氏からか?」
わたしは無視をする。
この男はセックスの合間に必ずタバコを吸う、、、
他のときには滅多に吸わないクセに、、、
「俺とシタばかりなのに、、、逢いに行くのか?あんなにメチャクチャにイキまくったカラダで、、、」
わたしは男を睨みつけた。
「へぇー、、、まだそんな顔するのか?さっきまで蕩けるような顔して、先生、もっと、、、先生のチ○ポでいっぱいイカせてって叫んでいたクセに、、、」
たしかに、、、そうだった、、、わたしはいつものように、この中年男のセックスに狂っていた、、、
「、、、やめて、、、」
「まあいい、、、行ってこいよ、、、俺とオマ○コしたカラダで抱かれこい、、、でも、明日の約束忘れるなよ、、、どうせもう彼氏じゃ満足なんか出来ないんだ、、、思いきり俺がオマ○コしてイカせてやる、、、」
明日は夏休み最後の日、確かに逢う約束はしていた。
でも、誰がもう来るもんか、、、
これからわたしはダイキに抱かれに行く、、、
ずっと待ち望んでいた、、、
もう絶対に拒んだりしない、、、
やり直すんだ、何が起ころうと、、、
この薄汚い不細工な中年男、、、
キモくて、変態で、、、でも、、、大っきくて、、、絶倫で、、、すごくネチッこくて、、、
イヤらしい自分を頭から振り払う、、、
コユキは待ち合わせの場所へと急いだ。
ダイキはどこまで気づいているんだろう?
やはり不安もある、、、
詳しくことは知っているはずがない、、、
知られたりしたら、、、間違いなく終わってしまう、、、
とにかくダイキとセックスしたい、、、
何もかも忘れるぐらい、、、
今日だけじゃなく、明日も、、、
明日は一日中シタい、、、
うまくダイキに気付かれずに済んだら、、、
時々、、、たまになら、、、あの男と、、、楽しんでもいい、、、今度はダイキに気付かれ無いように、もっと気をつければいい、、、、
でもそれは全てがケリが付いてからだ、、、
もうすぐ、ダイキに逢える、、、
今はそれしか考えない、、、
つづく
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