ダイキが何とか都合をつけて3日だけ帰ってくることになった。
様子のおかしい、わたしを心配して、、、
嬉しいはずなのに、、、逢うのが怖い、、、
ダイキはまっすぐ家に来てくれた。
部屋へと通す。
久しぶりに見るダイキは、やはりやつれて見える。
こんな大変なときに、わたしは何をしているの?
自己嫌悪が込み上げる、、、
コユキはそれを誤魔化すようにお母さんの病状を尋ねる。
「このところ、少し安定してる、、、大丈夫だよ、、、」
ホッとする、、、でも、わたしに心配かけないための言葉かも知れない、、、
ダイキが見つめてくる。
腕を引かれ、抱きしめられる。
すごく嬉しい、、、
それなのににカラダが強張る、、、
「心配かけて、ゴメン、、、」
「ううん、、、でも、、すごく逢いたかった、、、」
「俺だって、、、逢いたかった、、、」
熱く見つめられる、、、
わたしのこと、、、愛してくれている、、、
わたしだって、、、
心からダイキを愛してる、、、
唇が近づいてくる、、、
ああっ、キスされる、、、ずっとしたかった、、、
それなのに、顔をそむけてしまう、、、
コユキは拒んでしまっていた。
「ゴメンなさい、、、お母さんが下にいるし、、、それに生理だから、、、」
どうしようもない言い訳、、、
「そうか、、、」
ダイキが物凄く悲しそうな顔をした。
沈黙が流れる、、、
「俺、、、帰るね、、、」
「えっ?」
そんな、、、イヤだよ、、、
「ダイキ、待って、、、」
すがる間もなくダイキは部屋を出て行った。
自分の取ってしまった態度への後悔が、コユキの体を竦ませて追うことが出来ない。
「あら、もう帰るの?」
「はい、、、」
「お母さんのこと、、、お大事にね、、、」
「ありがとうございます、、、さようなら、、、、」
えっ?今、、、さようなら、、、って、、、聞こえたよ、、、
じゃあ、またじゃないの?
慌てて階段を駆け降りる。
お母さんが何かを言ってたけど耳に入らない。
玄関を出てダイキを探す、、、
もうどこにもいない、、、
わたし、、、バカだ、、、
さっきの、、、キスを拒む理由になってない、、、
あれじゃ、ダイキとキスしたくないと言ってるのと同じだ、、、
違う、、、怖かっただけ、、、他の人とシテいるのを知られることが、、、、
コユキはとぼとぼと家へと戻って行った。
母がいたけれど無視をして部屋に入った。
母がノックをしてきたけど一人にしてと断った。
絶対にダイキは誤解してしまった、、、
わたしに、、、他に好きな人ができたんだって、、、
誤解をときたい、、、
でもわたしは、ダイキを何度も裏切ってしまった。
どうしたらいいの、、、
ダイキが一番辛いときに、わざわざ逢いに来てくれたのに、、、わたしは最低なことしていて、そのうえ最低な態度を取った、、、
全部、自分が悪いのに、、、わたしって、酷い、、、クズのようなオンナ、、、
涙がこぼれる。
コユキは眠ることが出来なかった。
翌朝、こたえが出ないままダイキの部屋へと向かう。
もう考えない、、、
とにかくダイキに抱かれたい、、、
いっぱいキスしたい、、、
汚れたカラダをダイキに浄めて欲しい、、、
バレたら正直に打ち明ける、、、
間違いを犯したと、、、
それでもダイキだけを心から愛していると、、、
つづく
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