「特別ないよ、、、友だちだけど、、、」
「ふーん、、、そうなんだ、、、」
「何かあったのか?」
「ううん、、、そういうわけじゃないけど、、、」
「あいつ、変わってるから、、、気にするな、、、」
「でも今日、すごくダイキのこと応援してた、、、失礼だけど、、、なんか似合わない感じで、、、」
「いつもクールなくせに、時々ああなるんだよな、、、」
なにか、それもダイキにだけのような気がする、、、
「疑うわけじゃないけど、、、前になんかあったんじゃない?」
「うーん、、、あったと言えばあったけど、、、」
「なに?どんなこと?」
「野上とは二年のときから同じクラスだったんだけど、、、去年の夏休み過ぎに急に元気がなくなってさ、、、少し心配してたら、相談したい事があるって、、、」
「二人きりで?」
「うん、、、そう、、、でもヘンなところじゃないぞ、、、学校の裏庭だ、、、」
「ふーん、、、それで相談はなんだったの?」
「それがさ、、、いきなり告白されて、、、付き合って欲しいって、、、その、、、ずっと前から好きだったって、、、もちろん断ったからな、、、恋人がいるとハッキリ言ったし、、、」
やはりという気がした。
でもダイキは断ってくれた。
「それで、相談は?」
「それが、、、恋人になれないならいいって、、、話せないって、、、友だちだろうと言ったんだけど、それじゃムリの一点張りでさ、、、結局は話さずじまいだったよ、、、」
「そうなの、、、」
やはり何かがありそうだ、、、
かなり複雑な事情が、、、
「でもさ、、、その後すぐに野上は元に戻って、というかあのクールな感じなって、、、ああ、悩みは解決したんだと思ってた、、、それだけ、、、」
「本当に?」
「誓って、本当、、、」
「エッチなこと考えなかった?」
「考えてない、、、その、、、コユキとすることばっかり考えてた、、、から、、、」
「ダイキのスケベ、、、本当にマリアさんとエッチしてない?」
「なにひとつシテない、、、」
「じゃあ、わたしと、、、スル?」
「する!」
今日、たくさんバスケで頑張ったのにダイキはやっぱりスゴかった。
なにげない心配もはれて、わたしは幸せ、、、だった、、、
コユキは登下校をほぼ毎日、ダイキと一緒にするようになった。
ときには早起きして、ダイキの部屋に行って、、、
寝ているダイキに、、、フェラチオをして、、、
オオカミになったダイキに襲われて、、、
遅刻したこともあった、、、
球技大会でダイキとの関係が知られることとなり、公認されたという感じ、、、、
小川さんやダイキのファンからの無言の圧は少しまいるけど、ほとんどの人は快く受け入れてくれた。
嬉しかったけど、プレッシャーも感じる。
ダイキの彼女として恥ずかしくないように、勉強や普段のおこないも努力しないといけない。
ジュリも祝福してくれた。
すごくお似合いだと言ってくれた。
ジュリはダイキのファンだったから、内心はいろいろあったと思う、、、
ゴメンね、ジュリ、、、
でも大切な友だよ、これからもずっと、、、
そんなおり、ダイキの母親が体調を崩し入院した。
離婚に伴い離れた土地で一人暮らしをする母親をダイキは気遣った。
ダイキは飛行機で母親の元へと向った。
ダイキが戻ってきた。
母親の容態はかなり悪いみたい、、、
ダイキも元気がない。
わたしに悟られないようにしてはいるが、すぐにわかる。
ダイキのこと、誰よりも分かっているから、、、
ダイキは夏休みを母親の元で過ごすことにした。
身の回りの世話を見る必要がある。
それにダイキも三年で来年は大学受験だ、準備を怠るわけにはいかない。
だから夏期講習は母親の住む地方で受けることにした。
かなりハードな毎日になると思うが、仕方のないことだ。
いろいろな準備もあり、慌ただしく日々が過ぎていく。
それでも二人は出来るだけ逢える時間をつくり、一緒に過ごすようにした。
そしてダイキは夏休みに入るとすぐに旅立った。
初めのうちは毎日電話した。
ダイキは口にはしないけど、お母さんの具合、かなり悪いみたい、、、
それに毎日、朝早くに出かけて夜まで勉強、それから病院、、、課題だってある、、、
ダイキの体がすごく心配、、、
ダイキがわたしに逢いたいと毎日のように言ってくれる、、、
わたしだってすごく逢いたい、、、
このままだと、いくらダイキだってパンクしちゃう、、、
わたしは出来るだけダイキの負担にならないように電話はよそうと提案した。
本当は毎日声を聞きたい、、、
でもそれがお互いに逢いたい気持ちを更に募らせるのなら、ダイキに余計に負担をかけるのなら、ガマンしようと心に決めた。
ダイキもかなりきつかったのだろう、寂しそうな声だったが最後には受け入れてくれた。
メールも出来るだけしないようにした、、、
急な用件ではない限り、、、
寂しいけど、夏休みが終わればいっぱい逢える。
二人はそう慰め合いながら最後の会話を交わした、、、
つづく
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