なぜかわたしを凍るような目つきで見ていたから、、、
微笑んでいるのに目は笑っていない、、、
それにダイキのこと、、、呼び捨てにして、、、なんとなくモヤモヤする。
マリアが行ってしまうと、横にいた同じく一年のジュリが尋ねてきた。
背は低いけど、すごく可愛い子、同じ美術部ですぐに仲良しになった。
「コユキちゃんて、ダイキ先輩の後輩なの?」
「うん、そうだけど、、、ダイキのこと、知ってるの?」
「えっ、、、呼び捨て、、、」
「あっ、、、ほら、、、知り合い、、だから、、、」
慌てて誤魔化す、、、
「ふーん、、、」
疑うような表情、、、
「まっ、いいか、、、先輩、超有名だよ、、、背がすごく高くて、メチャイケメンだって、皆が噂してる、、、なんとなく近寄りがたい雰囲気だけど、そこがまたいいって、、、チャラチャラしてなくて、、、ほら、そんな人、今中々いないじゃん、、、」
「そうだよね、、、」
熱く語るジュリに圧倒される。
「本当はすごく優しいってウワサだよ、、、アタマも良くて、スポーツ万能なんだって、、、すごい人気で一年生でも告った人、、、もう何人もいるんだよ、、、」
「ええっ!?」
そんなの聞いてない、、、
わたしはダイキにちゃんと話してるのに、、、
全部断ってるって言ったのに、、、
嬉しいそうにアタマを撫でてくれたのに、、、
「でも、みんな撃沈、、、恋人がいるんだって、、、わたしもショック、、、」
信じてはいるけど、それを聞いてホッとする。
ジュリには悪いけど、、、
「それでもほら、、、小川さんているでしょう?」
わたしと同じクラスの女子だ。
すごく派手な美人で、、、ミナミさんタイプ、、、
カラダも性格も、、、
男性経験をひけらかすように話をしてクラスのリーダー的存在だ。
正直、苦手、、、
「あのひと、振られたのに、絶対に諦め無いって、、、彼女から奪ってみせるって豪語してるらしいよ、、、自信あるんだってさ、、、」
それも知らない、、、
わたし、ダイキに夢中で周りが見えてないかも、、、
気をつけよう、、、
でも大丈夫、、、ダイキはわたしだけのものだから、、、厶フフ、、、
でも、今度、ジュリにもちゃんと言わないと、、、
きっと驚くだろうな、、、
その日、帰りにダイキの部屋に寄った。
つづく
※元投稿はこちら >>