高校に入っても、コユキのその大人びた雰囲気を漂わせる美貌とスタイルは男子生徒の注目を集める事となった。
入学して2週間もするうちには、コユキの存在が校内に知れ渡るようになっていた。
同級生はもちろん、見ず知らずの先輩からも告られ、コユキは戸惑いを隠せなかった。
しかし、コユキははっきりと恋人がいることを告げ、そのすべてを断った。
そのかいあって、ようやく告白が鳴りを潜めた頃、コユキは美術部に入部した。
元々コユキの趣味でもあったし、美術部は活動が緩いというウワサもあり、ダイキとのデートに支障が無いと思えたからだ。
ダイキは部活には入って無いかバイトがある。
毎日逢うことは無理出し、丁度良く感じられたからだ。
そのことをダイキに告げると、美術部の部長がクラスメイトだから話をしておくよと言ってくれた。
部長は野上マリアというロシアとのハーフの先輩だった。
175の長身で手脚もスラリと長くて、まるでモデルを思わせる体型をしている。
白く透きとおるような肌に、人形のように完璧に整ったクールな美貌、、、
女のコユキから見ても、思わずため息が漏れそうになり、圧倒されてしまう。
そして時折見せる優しい微笑みは、男女を問わず周りの者を皆引きつけてしまうと有名な女子生徒だった。
そんなマリアにダイキの後輩なんだってねと声をかけらた時には、思わず、恋人なんですと応えてしまいそうになってしまったが、思わずその言葉をのみ込んでしまった。
つづく
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