医学部内でアメリカにいるユウトが婚約したと噂が流れた。
相手はどうやらあの目黒らしい。
まさかという気持ちとやはりという思いが交差する。
落ち込む気持ちをなんとか持ち直す。
噂なんて当てにはならない、、、
それにわたしは何があったとしても変わらない。
その日が来るまで待ち続けるだけ、、、
それしかない、、、
そんな時、キャンパスを出るところで声をかけられた。
「本宮さん、相変わらず暗いですね、、、」
「、、、、、」
またか、、、相手に冷たい視線を送る。
一年下の外記という男で医学部の後輩だ。
いつも一人でいるタイプで口数も少ない。
取り立ててイケメンではないが、不細工でもない。
髪は長髪でダークブラウンに染めている。
なぜか最近、しきりに声をかけてくる。
長身で痩せ型、ひょうひょうとしているように見えるが、目は濁っているように感じて、余り関わりたくない。
「たまに、一緒に食事でもどうですか?」
「結構です、、、」
「つれないな、、、勿体ないですよ、せっかくの美人なのに、、、」
こんな男に言われてもひとつも嬉しくない。
マキは無視をして早足でその場をあとにした。
最近、声をかけられることも少なくなったが、こういう輩はまだたまにいる。
いやらしい目つきでマキのカラダを見つめてくる男が、、、
目立たないように気は使ってはいるが、マキの女らしいカラダのラインは隠しきれない。
急に疲れを覚えてハンバーガーショップで夕食を済ませることにした。
テーブルに座り食べ始める。
ユウトは本当に結婚するのかな?
つづく
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