初めて正式に想いを告げられた
愛していると告白された。
ユウトと別れて付き合って欲しいと、自分の方が幸せに出来ると言われた。
今ではよくもそんなこと言えたなと思えるが、そのときは真摯に受け止めた。
けれども、それはさすがにキッパリと断わった。
初めからユウトと別れることなど考えてもいない。
いくらバカわたしでもユウトと別れたりしたら、一生幸せになれるはずがないことぐらい分かっている。
でもわたしはガックリと肩を落とすリクの姿が可哀想でならなかった。
あの並外れた美人のナナミをソデにしてまで、わたしを選び告白してくれた。
こんなに美しい男の子に、、、
わたしはリクをホテルに誘っていた。
別れることは出来ないが、リクの気持ちに応えてあげ
たいと思った。
それに、そのときのわたしのカラダは、どうしようもなくリクを求めて疼いていた。
ユウトとナナミの関係が続く限り、わたしもリクとシテも良いはずだと考えるようになっていた。
リクは歓喜した。
誰にも秘密にすること、、、
わたしはユウトを愛しているから絶対に結婚する、その邪魔は絶対にしないこと、、、
必ず避妊すること、、、
今後も周りに気づかれるような馴れ馴れしい態度はどんな時も絶対に取らないこと、、、
わたしはヌケヌケと自分の都合の良いことばかりを並び立てた、、、
まるで浮気を楽しむゲス女のように、、、
しかし、リクは何度も頷いて条件を受け入れた。
ホテルに入るなり、わたしを全裸に剥き、シャワーも浴びさせずにムシャブリついてきた。
そのときのわたしは、たまらなくそれが嬉しかった。
三回もシテしまった。
リクのわたしの乳房への執着は強く、タップリと褒められ、愛撫を受けた。
乳房を揉みながら、もう一回したいと言われたが、さすがに断わった。
ユウトが部屋で待っている。
本当はわたしもシタかった。
わたしに夢中になっているリクが、、、ユウトに逢いに帰ることに嫉妬するリクが愛おしくてしょうが無かった。
愚かなわたしは再びリクとの情事の約束をすること
でリクを納得させ、ユウトの待つ部屋へと向かった。
リクとのセックスを思い出しながら、ユウトには及ばないが考えていたよりもずっと気持ち良かったと思いながら、、、
これからもっと教えてあげてわたし好みの男に育ててみたいと思いながら、、、
帰ったらあやしまれないように、ユウトにイッパイ抱かれようと考えながら、、、
自分で手紙を書いていて、そのクズさ加減がよく分かる。
わたしはゲスで最低のオンナだ、、、
そんな女に幸せがおとずれるはずが無い、、、
部屋に戻ってわたしは地獄に突き落とされた。
いいや自分から落ちていった。
騙されていた事は言い訳にならない、、、
いくら謝ったとしても許されないことをわたしはした、、、
公開してもしきれないことを、、、
わたしに出来ることは、逃げずにそれを背負っていくことだけだ、、、
わたしはもう他の男と一生付き合ったりしない。
セックスもユウト以外の男とはしない。
結婚ももちろんしない。
医者として人生を捧げる。
信じてもらえないだろうけど、そう心に決めたと書いた。
そして、ユウトには幸せになって欲しいと書いた。
そして最後に恥を忍んで、勇気を振り絞って自分の想いを綴った。
更に嫌われることを覚悟して、、、ユウトが受け入れるはずがないと知りながら、、、、、
半年に、いや一年に一度でいいからユウトに逢いたい、、、
ユウトとセックスしたい、、、
他には何一つ求めたりしない、、、
道具として扱っても構わないからユウトに抱かれたい、、、
セフレよりもずっと下で構わない、、、肉便器でいいから、、、一言も口をきかなくてもいいから、逢いたい。
でも、、、キスはしたい、、、セックスの一部として、、、受け入れてくれるはずがないと思うから書きますと記した。
こんなこと書くなんて、、、わたし、本当におバカだ、、、
返事はもちろんこなかった。
当然だ、、、読まずに捨てられたのかも知れない、、、
つづく
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