今回の出来事をすべて自分の責任だと心から謝罪した。
でもユウトだけを愛していたことは信じて欲しい。
それは今も変わらないし、偽りはかけらも無い。
リクを初めて見たときから惹かれるものを感じていた。
呆れられることを承知で言うと、顔がズバリ、タイプだった。
そんな男の子に一途に慕われていることに気付くと、いつの間にか自分の気持ちもリクに引きつけられていった。
ユウトとの幸せに浸りきっていたわたしは、ちょっとした刺激を楽しむつもりで、リクを男として意識するようになっていた。
いけないことだと分かっていながら、自分に都合良く、これは別の世界の出来事と考えるようになった。
本当の居場所にはユウトがいて、それがすべて、、、わたしは幸せになれると思い込んでいた。
だから別世界では少しぐらいハメを外しても構わない、、、イタズラをしてもいい、、、
すぐに消し去ればいいことだから、、、
そんな自分に都合のいい、愚かな言い訳を考えるようになっていた。
リクの熱い視線に心をときめかせた。
リクが物欲しそうに見つめてくる乳房をさりげなく擦り付け、反応楽しんだ。
二人きりになったときはわざと胸元を見せつけ、谷間を存分に鑑賞させた。
初めは恥ずかしそうにしていたリクも大胆になってきて、その状況を楽しむようになってきた。
胸を押し付けるとさりげなく下乳に手を這わせられた。
乳首が見えるまで角度をかえながら谷間を覗き込まれた。
わたし達は互いに意識しながら周りに気づかれ無いようにイタズラを続けていた。
そして、それをオカズにしてオナニーまでするようになっていた。
心のどこかでリクを男として求め始めていた。
ナナミにセックスの相談を受けたとき、これはチャンスだと思った。
上手く話をもっていけばユウトに咎められることなくリクとのセックスを堪能出来るかも知れない、、、
でもナナミがユウトに抱かれることは嫌だ。
ナナミはユウトとシタら、間違いなくオンナの歓びを知る、、、
そしてユウトに夢中になる、、、
ひょっとして密会を重ねるかも知れない、、、
そうなったらユウトだってどう心変わりするか分からない、、、
男を本当に知ったナナミはユウトを虜にするかも知れない、、、
自分に自信はあるが、無いとは言い切れない、、、
それだけは絶対にイヤだ、、、
危険と隣り合わせのわたしの欲望。
でもユウトはハッキリと拒んでくれた、、、
他の男に触られたくない、、、
見られたくないと、、、
わたしへの愛情を感じて嬉しかった。
それなのに心の奥でガッカリしている自分がいた。
そしてリクが大学に入って二人で逢っているうちに間違いを犯してしまった。
ユウトに不満を感じたことはこれっぽっちもなかった、、、
セックスだって本当に満足していた。
ただ顔だけはリクの方が好きだった。
こんな可愛い顔をした男の子とセックスしたら、わたしどうなるんだろうといつも考えていた。
いっぱいキスしたいし、たくさんフェラチオしてあげたいなんてバカなことを考えていた。
わたしは生まれ変わってなどいなかった。
最低の嘘つき女だった。
リクと逢うたびにいつしか手を繋ぎ、腕を組むようになっていた。
もちろんその時は大胆に胸を押し付けたし、胸を強調する服をリクと逢うときは心がけていた。
ときにはノーブラを見せつけたこともあった。
当然のようにリクからそれ以上のことも要求されたが、これ以上はいけないとブレーキをかけ、拒んでいた。
そんなとき、ユウトとナナミが浮気をしているとリクに告げられた。
まるっきりのウソだったけど、バカなわたしは信じてしまった、、、
少し考えればすぐにウソだと分かったのに、、、
でもわたしは心の中で言い訳が欲しかったのかも知れない、、、自分のなかにある欲望を満たすための、、、
わたしはリクに唇を許した、、、
初めは抵抗したが、それはカタチだけだった、、、
余りの陶酔感にすぐ自分からも求めていった。
リクの可愛らしい顔が愛おしくて、何度も薄目を開けて、その整った顔立ちに酔いしれた。
このときはまだ、この顔の裏に醜く歪みきったクズな性格が隠されていることに、まるで気づいていなかった、、、
だから存分に口づけを貪った、、、
ユウトともしたことも無いぐらい長い時間、熱烈に、、、
キスを続けながらヒップをまさぐられた、、、
乳房も求められ許した、、、
ブラのホックも器用に外され、乳房を晒された、、、
タップリと眺められ、すごく褒めてくれた。
その時はすごく嬉しくてリクの愛撫を催促してしまった。
ずっと褒め続けてくれて、時間をかけて愛撫を受けた、、、
ナナミよりずっとスゴイと言われいい気分になり、わたしもこんなにオッパイだけで感じたのは初めてと応えてしまった。
本当に乳首だけでイキそうになった。
わたしはずっと恥ずかしいぐらい声をあげていたと思う、、、
当然のようにリクはそれ以上の事を求めてきた。
その時はさすがに拒んだ。
なんとかその場を離れて、しばらくすると自分のしたことがものすごく怖くなって、ユウトの部屋を訪ねた。
ズルいわたしはユウトに抱かれてすべてを誤魔化そうとした。
そしてユウトにだかれながらリクの口づけをずっと思い出していた。
リクとセックスしているつもりでユウトに抱かれた。
そしてメチャクチャにイッタ、、、
心の中で何度もリクの名を呼んだ、、、
罪悪感にかられたわたしは、もうリクとは逢わないと心に誓った。
それなのに、再びリクに誘われ、これが最後と言う言葉にほだされ逢ってしまった。
部屋でユウトが待っているというのに、、、
そのユウトを騙して、わたしはリクの元へと急いだ。
つづく
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