その日はマキに用事があるため、逢えないことになっていた。
ナナミに案内され、洒落たカフェバーでアルコールを口にしながら食事をとった。
「ナナミちゃん、こんなところ知ってるんだ、、、料理も美味しいし、素敵な店だね、、、リクとくるのかい?」
「ううん、初めてです、、、ネットで見て前から来てみたいと、ずっと思ってたんです、、、」
頬をほんのりと染めてユウトを見つめてくる。
こうして向かい合っていると、あらためてナナミの美しさに目を惹かれる。
マキとはまたタイプの異なる際立つほどの美貌だ。
そのうえ、このところ随分と大人びた気がする。
胸元のシャツの隙間から深い谷間が覗けて見える、、、
ミッシリと実った量感がオンナとしての成熟をおもわせる、、
リクにそうされたのか、、、
二人きりでいると、以前よりもにじみ出る色気にユウトのオトコが刺激される。
ひとしきり日常の会話が済むと、やにわにリクへの不満を口にし始める。
自分のペースで何事もすすめようとする。
自分以外の考えは受け入れようとしない。
ナナミの話をしていても、すぐに自分の事を被せてくる。
そのくせ外面はが良くて、とにかく可愛い女の子の前では、いかにも物分かりの良い、彼氏のポーズをとる。
いつの間にか、リクの悪口のオンパレードになっていた。
意外なことばかり聞かされる。
リクは優しくて、どちらかといえば押しに弱いタイプの男だと思っていた。
だから常にナナミにリードされているのかと感じていた。
しかしどうやらリクには裏の顔があるらしい、、、
「アイツ、あんなキレイな顔してるでしょう?だからみんな騙されちゃうんです、、、それにアイツ、、、何回か浮気してるんですよ、、、わたしは気づいていないと思ってるみたいだけど、、、」
「まさか、、、信じられないけど、、、気のせいじゃないのか?」
「へんな香水の匂いがするときもあるし、、、ベッドの下に他の女の下着が落ちていたこともあったんですよ、、、Fカップのブラの、、、これ何よって問い質したら、自分で買ったって、自分はブラフェチだからって、、、あたふたしてウソついて、、、ミエミエですよ、、、そんなのでわたしが納得したと思ってるみたいで、バカみたい、、、」
「そんなことがあったのか?」
「それだけじゃないんです、、、」
ナナミはかなり酔いが回っているらしく、話がどんどん生々しくなっていく。
「セックスだって、独りよがりで、、、わたしにさせるばかり、、、シタって早いし、、、」
「そうなのか、、、」
「そうですよ、、、ああ、良くなってきたなってところで、オシマイ、、、ああ、先輩だったら、わたしのこと絶対にイカせてくれるのにって、おもっちゃいますよ、、、」
「そんな、、、ことは、、、」
「だって、マキさんに聞いて知ってるんですからね、、、先輩、スゴイって、、、わけが分からなくなるくらいイカされるって、、、死んじゃうぐらい、、、」
「大袈裟に言ってるだけだよ、、、それに、、ちょと話がまず過ぎないか?」
まるでナナミとセックスしているような気分になってしまう。
熱い口づけを交わしながら激しくカラダを絡ませ合う二人、、、
両腕をユウトの首にまわして、絶頂を叫ぶナナミ、、、
いけないことなのにユウトは激しく勃起してしまう。
そしてナナミもしきりに下半身をモゾモゾさせている。
ナナミも俺とのセックスを想像してるんだ、、、
ナナミが身を乗り出してユウトに顔を近づける。
「フェラも強引にさせるんですよ、、、それなのに文句ばかり、、、」
ボタンが外れていて、乳房がたわみ、ブラカップの刺繍までが見えている。
「でも嫌いじゃないんですよ、、フェラ、、、アイツにはシタくないけど、、、、先輩なら、、、いっぱいシテあげる、、、」
「えっ?」
まさか本気じゃないよな、、、
ナナミは妖しい瞳で見つめてくる。
「ナナミちゃん、酔い過ぎだよ、、、そろそろ帰ろう?」
「ねえ、、、わたし、、、先輩とシタい、、、」
「悪い冗談はダメだって、、、」
「そんなのズルイ、、、マキさんばっかり、、、先輩の自慢、メチャ聞かされて、、、わたしだって、スゴいセックスしたい、、、わたしだって、先輩のこと好きなんだから、思いきりイカされたいです、、、」
「ナナミちゃん、、、周りに聞こえるって、、、もう帰ろう?」
「じゃあ、ちゃんと送ってくれます?」
「それは、、、」
「一人で帰らせて、、、わたしが襲われてもいいんですか?」
「分かった、、、送るから、、、とにかく出よう、、、」
「先輩、やっぱり優しいです、、、」
二人は店を出た。
ふらつく足どりのナナミとタクシーに乗った。
つづく
※元投稿はこちら >>