初めて人に殴られたのか、リクは茫然としていた。
そして顔を真っ赤に染めてマキに襲いかかってきた。
「このアマ!犯してやる!」
もう本性が剥き出しだ。
瞳が濁り、歪みきった顔をしている。
マキは激しく抵抗した。
「これ以上したら訴えてやる!お前の人生なんか終わらせてやる!」
マキは本気だった。
大声で叫んでいた。
気の小さいリクは怯んだ。
マキは飛び起き、急いで服を身に着ける。
リクを睨みつけながら、更に追い討ちをかける。
「二度とわたしに近づくな、、、脅しじゃないよ、、、これから少しでも何かしたら、警察と大学にストーカーだと訴えてやる、、、あんたの親にも全部言ってやる!」
顔色を真っ青にしているリクを尻目にホテルを飛び出した。
心の中は後悔と嫌悪感だけが渦巻いていた。
またユウトを裏切ってしまった、、、
こんなこと絶対に知られたくない、、、
愚かな自分を呪った。
そして嫌いな男に抱かれてもイッテしまう淫乱なオンナ、、、
そんな自分に吐き気がした。
つづく
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