「気になります?」
「それはそうだよ、大切な彼女だもの、、、」
「うわあ、ハッキリ言うんですね、、、うらやましいかも、、、リクはそんなこと言ってくれないから、、、」
「そう言う君だって、気になるんだろう?」
「どうかな?」
ナナミは妖しい瞳でユウトを見ると、耳元に口を寄せ囁いてきた。
「このこと、わたしからリクに提案したんです、、、ユウトさんのこと、ひと目見て、、、すごくタイプだと思って、、、わたし、こんなふうに感じることないから、、、だから、、リクをけしかけたんですよ、、、」
「ええっ、、、」
悪い気はしない。
なにせ相手は、滅多にお目にかかれないほどの美少女だ。
しかし釘は刺しておかなければならない、、、
いつかこの子は痛い目を見る。
「ダメだよ、彼氏以外の男にそんなことを言ったりしたら、、、絶対に、、、」
「そう言ってくれると思ってました、、、ふふっ、、、ユウトさんて、、、やっぱり思っていた通りの人ですね、、、」
何かこの子には圧倒されそうだ。
それも悪くはない、、、
「心配しなくても、ユウトさんだから言いました、、、わたし、人を見る目は自信あるんです、、、」
ナナミの瞳がみるみると潤んでくる。
アーモンドを思わせる可愛い瞳に吸い込まれそうだ、、、
ナナミがいきなりユウトの手をとり、引き寄せる。
何をする気だろう?
ナナミはためらうことなく、ユウトの手のひらを自らの胸に押し当てた。
ええっ、なに?
でも、、、大きい、、、
ほっそりとした体付きなのに、、、Eはある、、、
チュッ、、、
頬に唇の感触、、、この子はどういうつもりなんだ?
我に返り、ユウトは手を引き剥がす。
マキが目を見開き息もせずに見つめている。
すごく怒ってる、、、まずい、、、
リクはそんなマキの耳元で、しきりに何かを囁いている。
マキはなぜかイヤイヤと首を振っていた。
リクの手が伸びてマキの胸をまさぐる。
目の前でミッシリとした乳房を揉まれる。
「あんっ、、あっ、、、」
感じたマキの声、、、
ユウトが声をかけようとしたとき、マキはリクの手を振り払いユウトの方へと駆けてきた。
ユウトの背中に身を隠す。
「すいません、、、マキさんの魅力に負けました、、、ナナミがしてるのを見てガマン出来なくなって、、、本当にごめんなさい、、、」
「わたしも、ごめんなさい、、、」
二人は素直に頭を下げ、真剣に謝ってくる。
「困るよ、、、話が違う、、、」
そう言いながらも、二人を憎む気にはなれない。
本質的にはいい子達だと分かるから、、、
こんなことをされても、二人達にスレタ感じを抱くことはまるでない。
許すしかないか、、、
「マキ、、、いいかい?」
「イヤだ、、、ユウト、浮気した、、、」
泣きそうな声だ、、、
「違います、、、わたしがいきなり、、、無理やりしたんです、、、ゴメンなさい、、、」
「でも、、、」
マキだって分かっているはずだ、、、
これじゃどちらが年上なのか分からない、、、
でもそんなマキが可愛くて仕方がない。
人目も気にせず抱きしめ、背中を撫でる。
「大好きだよ、マキ、、、」
「わたしだって、、、ゴメンなさい、、、」
呆れられると思っていたが、二人は羨ましそうに見つめていた。
そのあと二人とも軽く仲直りをして、リクの希望でユウトと連絡先を交換した。
店を出て、最後まで謝ってくる二人と別れた。
つづく
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