マキは黙ってユウトの話を聞いてくれた。
「こんなことがあったんだね、、、」
「俺が悪かったんだ、、、呆れただろう?マキだって、愛想をを尽かすよな、、、」
マキは腑に落ちない顔をしてユウトを見つめてきた。
「どうして、こんなことを言うの?わたしはユウトが悪いとは思わない、、、それは全部が正しいとは言わないけど、、、ユウトが自分から人を傷つけようとしたことなんて一つも無いじゃない、、、」
「それは、、、そうかも知れないけど、、、」
マキが優しく手を握ってくれる。
「ユウトは優し過ぎるんだよ、、、でも、わたしには分からない、、、千夏さんが何を考えているのか、、、でも、ユウトがわたしの前からいなくなったら、、、耐えられ無いほど辛いと思う、、、わたし、おかしくなっちゃうかも知れない、、、」
ユウトの頬に触れてくる、、、
「でも、わたしだったら、、、ユウトが戻ってくるのをずっと待つ、、、他の男になんて目もくれない、、、だって、ユウトの代わりになる人なんていないから、、、」
「ありがとう、、、マキ、、、」
穏やかに微笑んだマキが抱き付いてくる。
「辛かったんだよね、、、でもわたしは、こんなことがあってもユウトの味方だよ、、、、、それで、、、その、、、ユウトは焼きもちを焼いたの?」
千夏のことを言っているのがすぐに分かった。
千夏の存在が俺の中にまだあるのか気がかりなんだろう。
「それはないよ、、、俺が焼くのはマキの場合だけだから、、、」
「ウソでしょう?ユウトが、、、わたしのことで?わたしの方が嫉妬しちゃうよ、、、だって、ユウトの周りはキレイな人ばかりで、、、ユウトがあんな人達とエッチして、、、ユウト、スゴイから、、、きっとメチャクチャにイカされてるんだと思ったら、胸が締め付けられちゃうよ、、、付き合う前のことなのに、、、ゴメンね、、、こんなこと言って、、、」
「俺だって一緒だよ、、、」
「本当に、、、わたしのことで、、、嫉妬してくれてるの?」
「うん、、、マキはどんなヤツを好きだったんだろうとか、、、俺よりも好きな男が居たんじゃないかって、、、」
「そんなの居ないよ、ユウトが一番だよ、、、」
「他にも、、、マキが初めてのとき、、、そいつのことが好きでしょうがなかったんだろうなって、、、初めてマキをイカせたヤツとか、、、マキはそいつらを忘れられないんだろうな、、とか、、、俺って勝手だよな、、、でもマキのことが好き過ぎて、、、考えちゃうんだ、、、」
「ゴメンなさい、、、わたし、知らなかった、、、ユウトがわたしのことなんかで、焼きもちを焼いてくれてるなんて、思ってもいなかった、、、でも、思い出だなんて思ってないよ、、、わたしはユウトに全部あげたかった、、、あるのは後悔だけ、、、ユウトがすべてなんだよ、、、でも、嫉妬してくれて嬉しい、、、すごく嬉しいよ、、、」
「ヘンなこと言ってゴメン、、、でも俺はマキが大好きだ、、、いつもありがとう、、、」
「わたしの方こそ、、、ユウト、愛してる、、、」
唇を重ね合う。
そのときメールの着信音がなった。
スマホを手にする。
またヤツからのようだ、、、
また何のつもりだ?
今回は写真が添付されている。
また初めは題名だった、、,
『お前は何人目だ?俺は二人目じゃないぞ』
どういう意味だ?
頭の中が混乱する。
写真は酷かった。
惚けた顔をした千夏がグロい黒々とした巨根を美味しそうにシャブっていた。
右手には別の男の性器が握られていた。
次の写真はマットにバックでハメられながら他の黒人をフェラしていた。
ダブルフェラをしているものもある。
カリ首に舌先を伸ばし、下品にくすぐる写真。
顔にザーメンを浴びてダブルピースを決めている愚かな写真まであった。
騎乗位で繋がりながら、もう一本をパイズリする姿、、、
千夏はこんなことまでシテいたのか、、、
「ぐっ、くっ、、、」
吐き気が込み上げる。
「どうしたの?」
心配そうにマキが声をかけてくる。
ユウトは黙ってスマホを渡した。
こんなことをしているのはもちろんだが、そのうえで俺との復縁を平気で申し込んできた千夏のことが気味悪かった。
それにこの題目、、、
俺は初めての男じゃなかったのか?
俺に隠れて何人とシテいたんだ?
コンパの男も、、、ひょとしたら、あのトレーナーとも、、、
とうに気持ちは離れているはずなのに、不快なものが込み上げる。
千夏との思い出すら汚されていく。
もう何一つ信じることが出来ない。
これこれ男の目的かも知れないと思いながらも、こんなことをしてくる男はもちろん、そんな男と関係を続ける千夏にも、嫌悪感しか覚えない。
つづく
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