あまりの頑なな拒絶に千夏は追うことも出来ずに立ち尽くす。
ユウトが行ってしまう。
何故なのか分からない。
中出しをさせたから?
そんなの妊娠しなければ一緒じゃないの、、、
心は許していないし、粘膜と粘膜を直接触れ合わせて、いつもより気持ち良くなっただけ、、、
やっぱり、ユウトより先にさせたのはマズかったかな、、、
でも、あんなところを隠し撮りされてたなんて知らなかったし、、、
大丈夫、今度、ユウトとナマでシテ、ユウトの方がずっといいって言えば、絶対に許してくれる、、、
わたしは顔だって、カラダだって、セックスもあんなアバズレに負けたりしない、、、
それに明日は二人にとって大切な日、、、
ユウトもきっと覚えてる、、、
今日は気が立っていただけ、、、
明日になれば許してくれる、、、
千夏は自分の犯してしまったことの罪深さにまだ気づいていない、、、
だって、、、元はと言えばユウトが悪いんだよ、、、
ずっと待っていたのに、、、
ユウトがわたしのことを愛し続けているのは分かっていたから、いつかは戻ってくると信じていた。
そしてクルミのことを許すと言えば、すぐに元の関係に戻れると思っていた。
だから両親にはまだ同棲を続けている振りをしていた。
それなのに何故かユウトはクルミとの交際を
続け、わたしの元に戻ろうとしなかった。
焦りを感じ始めたわたしは、他の男と付き合う振りをすることにした。
ユウトに嫉妬させ、焦らせようとした。
相手にはマットを選んだ。
以前からシツコク誘われていた。
正直、嫌いな男だった。
見かけは良いが、オンナ癖が悪く、日本人を小バカにして、周りにも毛嫌いされていることも知っていた。
それを承知で敢えてマットを選んだ。
こんな男に間違っても心を許したりしないという安心感と、マットと付き合い始めたわたしに心配して、ユウトがすぐに救いの手を差し伸べてくれるはずだと思ったからだ。
それなのにユウトは動かなかった。
更に焦りを感じたわたしは、見せかけの交際を少しだけ進めることにした。
控えていたアルコールも口にするようにして、噂を広めるためにマットと飲み歩いた。
それが間違いの始まりだった。
噂と違い紳士的に振る舞っていたマットは豹変し、酔ったわたしに、その隠していた牙を剥き出しにした。
わたしのカラダを徹底的に貪り尽くした。
マットのオンナを知り尽くしたテクニックにわたしはあっという間に呑み込まれていた。
心の中にユウトだってクルミとシテいるんだからという気持ちが湧いてきて、一度だけならと自分を言い聞かせ、思いきりマットとのセックスを楽しむことにした。
正直、すごく良かった。
好きでも無い男に何度も唇を求め、自らフェラチオを施し、褒めたたえながら数えきれないほどイカされた。
自分とは思えない程の叫び声をあげながら、千夏は自らマットのカラダを貪っていた。
あそこの大きさがユウトに似ているからだと言い訳をして、マットを更に求め続けた。
つづく
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