ユウトに誘われ初めてデートする。
三年越しの想いがようやくかなう。
心ときめく日々が続いた。
前日は着ていく服のことを考えるだけで楽しくて、デートを思うとなかなか眠りにもつけなかった。
ユウトに告って、振られた日から、わたしは変わった。
自分でも驚くくらいに、、、
あれから誰ともデートすらしていない。
ユウトのことしか頭になかった。
わたしは女の子に戻ったように気持ちが弾んでしまう自分を抑えることが出来なかった。
わたしは迷った末に、ワインレッドのニットワンピースを選んだ。
ノースリーブで膝丈の長さのものだ。
大人びた落ち着いたデザインで、それほど過激ではないが、ほどよくカラダのラインを強調してくれる。
やはり自慢のスタイルは、特にバストはユウトにアピールしておきたい。
わたしの都合の良いことに、どうやらユウトはオッパイ男のような気がする。
だから前チャックなのも都合が良い。
ユウトがその気になれば、いつでも、、、
その下には当然のように勝負下着を身につける。
純白の清楚でありながら総レースのセクシーな下着、、、
胸の揺れや感触をほどよく伝える優れものだ。
わたしはドキドキしながら待ち合わせ場所へと向かう。
ユウトは眩しそうな目をしてわたしを見てくれた。
そしてわたしの出で立ちを何度も褒めてくれた。
メチャクチャ嬉しい。
ユウトの視線が胸に注がれ、瞳を見つめたあとわたしの唇をジッと眺めているユウトに男を感じた。
久しぶりの感覚、、、
カラダが熱くなる、、、
やっぱり、わたしの胸、、、カラダを見たいのかな?
ユウトにだったら、いつでも見せてあげるのに、、、
そんなことを考えてしまう自分に頬を染める。
デートは最高だった。
ユウトが傍に居るだけで満ち足りた気持ちになれる。
いつも優しくて、穏やかで、決して背伸びをしない彼、、、
そしてあの夜、わたしだけに見せてくれた、壊れそうになって涙を流していた彼、、、
その全てが愛おしくて、わたしは自分がいかにユウトのことを好きなのかを再確認する。
そして今、益々ユウトに惹かれていく自分に気づく。
告白して振られたけど、今のわたしはあの時とは違う。
改めてはっきりと想いを伝えようと決意する。
ユウトの傍にずっといたい、、、
そのためにわたしは生まれ変わった、、、
食事をしながらユウトはしきりにわたしのことを褒めてくれた。
キレイになったこと、外見だけでなく優しく思いやりのある女性になったこと、そして頑張って医学部に入学したこと、、、
ユウトはまるで自分のことのように歓んでくれていた。
すごく嬉しかった。
すべてユウトに認めて欲しくて頑張ってきたことだった。
わたしは泣き出しそうな気持ちをこらえて、ユウトを見つめることしか出来なかった。
つづく
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