「クルミさんて、そんなことしたかったんだ、、、クルミさんてセックスのことばかりなんだね、、、」
軽蔑の目でクルミを見てしまう。
俺なんかより、さっきの男の方がクルミを見抜いている。
「ユウト、お願い、、、わたしをそんな目で見ないで、、、」
「クルミさん、さようなら、、、もう二度と口をきくことも無いと思う、、、」
「ユウト、待って、、いかないで、、、」
ユウトは部屋を出た。
その翌日から何度もクルミから電話とメールがきた。
ユウトはブロックして、それをやり過ごした。
その二日後、今度は千夏からの連絡が始まった。
余りのしつこさに一度だけ電話に出ることにした。
「ユウト、良かった、でてくれて、、、」
「どうしたんですか、、、クルミさんのことですか?」
「話は聞いたけけど、、、クルミのことはどうでもいい、、、とにかく逢って、、、二人で話がしたいの、、、」
「今更何を?」
「ユウトとやり直したいの、、、最初からでいいから、、、だから二人で逢って話し合おう、、、」
「そんなことをしたら彼氏に怒られますよ、、、」
「、、、違う、、、」
「千夏さんは変わってしまった、、、俺の知ってる千夏さんはあんな屑と付き合わない、、、」
「マットなんか彼氏じゃない、、、本当だよ、、、だからお願い、ユウトに助けて欲しいの、逢って、、、」
「コンパのこと聞いたよ、全部、、、」
「えっ、、、」
「さようなら、千夏さん、、、もう二度と連絡しないで、、、」
「待ってユウト、、、クルミの話なんか、、、」
ユウトは電話を切って、千夏もブロックした。
ユウトは一人したたかに酒を飲んだ。
翌日からユウトはアタマを切り換えた。
とにかく今は学業に専念しよう。
俺はもうオンナ達に決して振り回されたりしない。
もう恋なんかしないとは思わない。
ただ急ぐことはしない。
そしてなければないで、それでいい、、、
そう心に決めて学生生活に専念した。
つづく
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