表面上は普段と変わらない日々が過ぎていった。
しかしユウトの心は虚ろだった。
二週間たったころ、千夏に大学生の恋人がいると噂が流れた。
そういうことだったのか、、、
それはそうだよな、、、
俺なんかとつり合うような相手では無いということは初めから分かっていた、、、
自分をそう納得させ、生徒会の仕事も今まで通りこなしていく。
時折、何か言いたげな千夏の視線を感じながら、仕事以外の関わりを持たないようにしていた。
度重なる出来事に折れそうになる心を、何と
か持ちこたえているとき、久しぶりにマユからの誘いがあった。
とある休日、ユウトはマユの部屋を訪れた。
この部屋に入るのは久しぶりだ。
あれ以来、軽く言葉を交わすことはあっても、こうして二人きりで話をすることは影を潜めていた。
明るく振る舞おうとしているマユに痛々しいものを感じる。
あんなにいつも生き生きとしているマユだったのに、、、
顔色も良くない、、、
ショートボブの黒髪にあどけなさが残る可愛らしい顔立ちが台無しだった。
「わたしたち、、、バラバラになっちゃったね、、、」
「そうだな、、、」
「わたし、、、辛い、、、」
そんな弱音を吐くマユじゃ無かったのに、、、
「そうか、、、でも全部じゃないぞ、、、俺とマユ
、そしてルミナは変わらない、、、ずっと一緒だよ、、、」
「本当に、、、絶対に?」
「ああ、絶対だ、、、俺はもう誰とも付き合わない、、、マユとルミナを大切にする、、、本当の友達だから、、、」
嬉しそうな、それでいて寂しそうな瞳で見つめてくる。
そう、、、大切な友達、、、
「わたしって、、、本当にバカだ、、、好きでも無かった男と付き合って、、、好きになろうとして、処女じゃなくなって、、、あんな男のために、、、」
ユウトはマユに寄り添い、その背中を優しく撫でた。
マユの心のキズはまだまだ癒えていない。
そんなことしか出来ない自分が歯痒かった。
「あんなヤツ、、、散々恋人面をしておいて、親友の彼女に手を出して、、、カナコだって酷いよ、友達だと思ってたのに、、、言い訳ばかりしてたけど、、、わたしたちのことバカにして、、、用事が出来たとか約束をドタキャンして、二人で逢ってセックスしてたんだよ、、、」
初めて見るマユの弱りきった姿にその辛さがはっきりと伝わってくる。
守ってやりたい、そんな気持ちが湧いてくる。
そして、背中を撫でる指先にブラの感触を意識してしまう。
長い付き合いなのに、弱いところを決して見せようとしなかったマユ。
そう、マユも女だったんだよな、、、
魅力が無いわけじゃない、、、
女として見ないように自分に言い聞かせていただけだ、、、
「わたしがバカだったことは分かってる、、、でも、このままじゃ、、、わたし、壊れちゃうよ、、、」
「マユのこと、壊させない、、、俺が守ってやる、、、」
「本当に?」
マユが潤んだ瞳で熱く見つめてくる。
「ああ、約束する、、、」
「じゃあ、抱いて、、、わたしを今すぐ、ユウトのオンナにして、、、」
まさか、マユがそんなことを望んでいるなんて、、、
思いもしなかった言葉にユウトは戸惑いを隠せない。
「分かってる、、、今は彼女なんかつくる気にはなれないって、、、わたしもそうだから、、、でも、わたしはずっとユウトが好きだった、、、それなのに自分自身を誤魔化してわたし、、、だから、自分を取り戻したいの、、、今のままで、親友のままでいい、、、でも、時々でいいから、ユウトのオンナになりたい、、、それ以上は望んだりしない、、、、けど、わたし、、、汚れちゃたから、、ユウトはイヤだよね?」
「汚れてなんかいない、、、」
マユをベッドに押し倒す。
少し日に焼けた小麦色の肌。
いつもはもっと輝いているはずのマユ。
少しでも、それを取り戻してやりたい、、、
はねつけることなど出来ない。
優しく髪を撫でる。
「すごく可愛いよ、、、初めて逢ったときからずっと、、、」
「ユウト、、、アアッ、、、」
唇を重ねる。
マユの方から舌を求められ、絡め合う。
キズをしながら、お互いの服を脱がせ合う。
豊かな乳房が揺れ、ユウトの唇が近づいくる。
マユは両腕でユウトのアタマを抱き寄せた。
「アッ、ああん、、、ユウトに全部あげたかったのに、、、ゴメンね、ユウト、、、」
「これから貰う、、、全部、俺のモノにする、、、」
「あぁ、ユウト、好き、、、」
「俺も好きだよ、マユ、、、」
つづく
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