思いもしない言葉だった。
千夏は見かけによらず、経験豊富な、しかも肉食系の女子なのか?
そして彼女に裏切られた憐れな後輩を慰めようとしているのだろうか?
いずれにせよ、今のユウトには拒む理由はない。
心の奥でずっと憧れ続けていた千夏が相手なのだ。
黙って頷くユウトに優しく微笑みながら唇を重ねてくる千夏。
二人はベッドに倒れ込み、舌を絡ませ合った。
千夏は美しいかった。
何もかも、、、
雪のように白い肌、、、
思っていたよりもずっと豊かな胸、、、
細身ながらに、柔らかそうでしなやかな体付き、、、
初めて目にしたオンナのカラダは最高の美しさと色っぽさを兼ね備えていた。
ユウトはそんな千夏に感じて欲しくて、丹念に愛情を込めて愛撫を続けた。
何度もカラダを弾ませ、声をあげる千夏。
そんな千夏に愛おしさが込み上げる。
初めてカラダを貫いたとき、千夏は痛みを訴えた。
それでもユウトにしがみついてきて、受け入れてくれた。
やはり、それほど経験は無いのかも知れない。
ユウトはそんな千夏がたまらなく可愛くて、初めてのセックスに溺れていった。
二人は休憩を挟んで二度交わった。
ユウトはもっと欲しかったが、千夏のカラダを気遣い、ガマンをした。
そして胸に頬を寄せてまどろむ千夏に想いを告げた。
「先輩、、、俺と、付き合ってくれませんか?」
その言葉を聞いて、嬉しそうにユウトを見つめた瞳が、何故かすぐに雲っていく。
「ちょっと、、、それは無理かな、、、」
ショックだった、、、
でも、予想はしていた。
千夏は落ち込んでいた俺を慰めてくれただけだ、、、
分かっていたことなのに辛くて胸が張り裂けそうだ。
こんなにしてまで自分を力づけようとしてくれた千夏に迷惑をかけたくは無い。
ユウトは千夏の家を後にした。
つづく
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