二人ともいける口だったが、千夏はほとんど家でしか飲まないのに、クルミは外でもかなり飲む。
それにクルミはほどが過ぎると、少しよくない時がある。
この日はまさしくそうだった。
「千夏は一途なんだからね、、、男からの誘いなんか全部、断ってたんだよ、、、大切しないとバチが当たるから、、、それに、及ばずながら、わたしもブロッカーになってあげたし、、、分かってる?」
以前から聞いていたことをくどくどと繰り返す。
目つきはトロンとしていて、明らかに酔いすぎだった。
「分かってる、、、千夏とクルミさんには本当に感謝してる、、、大切にするよ、、、」
シラフのユウトが優しく応える。
「分かればいいの、、、でもさ、、、聞いたよ、ユウト君、、、意外に肉食系なんだってね、、、」
「へっ、、、」
「クルミ、ちょっと、、、」
慌てて千夏が遮ろうとした。
「ほとんど毎日なんだって?それも何回も、、、いつもすごく気持ち良くしてくれて、幸せだって千夏、のろけてたよ、、、」
「言わない約束でしょう、、、恥ずかしい、、、」
二人の顔がまっ赤になっているのは酔いばかりでは無さそうだ。
「ごめんね、ユウト、、、」
そうか、自慢しちゃったんだ、、、
酔ったときでも話してしまったのかな?
悪い気はしないというか、むしろ嬉しい。
「いいよ、、、」
大丈夫だまよと優しく微笑む。
「いいなぁ、、、なんか余裕だね、、、」
余裕ってなに、、、よく分からん、、、
「わたしも、、、ユウト君がいい、、、そんなふうに愛されて見たい、、、」
「はあ、、、なんだ、、それ、、、」
「そ、そうだよ、クルミ、、、冗談は止めてよ、、、」
「冗談なんかじゃないよ、、、あの人、もうちょっとというところでイッちゃうし、、、一回したら、打ち止めだし、、、」
エロい、、、ナマナマし過ぎる、、、
なのにクルミの口はもう止まらない。
「わたしだって千夏みたいにイッパイ、イキたいよ、、、ユウト君、、、みたいな人とシテみたいよ、、、」
「なに言ってるの、彼に怒られるよ、、、クルミ、酔いすぎだよ、、、」
「そうだよ、俺なんて、たいしたこと無いって、、、なあ、千夏?」
「ううん、、、ユウトはスゴイよ、、、それは本当だよ、、、」
なに瞳を濡らしてるんだ?
ここは、それを言っちゃダメだろう。
嬉しいけど、、、
「ほら、、、ねえ、千夏、、、一回だけでいいから、ユウト君のこと、、、貸してくれない?」
「ダメに決まってるでしょう、、、絶対にダ、メ
、、、」
「お願い、先っぽだけでいいから、、、」
お前はどこかのオヤジか?
ギャグなのか?
「クルミ、本当に酔いすぎだよ、、、もう、しょうがないな、、、」
しょうが無いって、、、
まさか、、、先っぽだけ?
「こんなじゃもう帰れ無いでしょう、、、泊まっていきなさい、、、ほら、わたしの部屋で一緒に寝るよ、、、」
それはそうだよな、、、
「イヤだあ、、、ユウトと寝る、、、ユウトに可愛がってもらうの、、、オッパイだって、千夏に負けてないんだから、、、」
そうなのか、、、
ダメだぞ、俺、、、
でも見たい、、、
「寝言は言わないの、、、行くよ、、、」
引きずるように千夏がクルミを連れて行った。
いくらなんでも悪酔いし過ぎだろう、、、
クルミにもこんな一面があったんだ、、、
イヤではない。
むしろカワイイとさえ思ってしまう。
いつもは本当にいい人だからな、クルミさんは、、、
ユウトはシャワーを浴びてベッドに横になった。
クルミさん、、、彼とうまくいってないのかな?
仲がよさそうには見えるけど、、、
本当に彼のセックスに満足してないのかな?
カラダが不意に熱くなる。
クルミの潤んだ瞳に濡れた唇、、、
勃起した性器がギンギンに反り返る。
俺なら、絶対に満足させてみせるのに、、、
千夏みたいに、、、いや、千夏以上にイカせてやりたい、、、
ダメだぞ、、、俺、なに考えてるんだ?
アタマから振り払う、、、
そんなこと出来るはずかない、、、
つづく
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