ユウトがパスタを料理して二人に振る舞った。
二人はすでに二十歳になっており、クルミの持参したワインを飲んでいた。
もちろんユウトは原則、飲まない。
秘かに千夏と二人きりで少しだけ楽しむだけだ。
「すごく美味しいよ、、、ユウト君て料理上手だよね、、、」
「嬉しいけど、二人には全然叶わないよ、、、」
「当たり前でしょう、、、わたし達とは年期が違う、、、」
「年期って、、、どれだけ?」
確かにクルミさんも千夏も料理は抜群だ。
「文句言わない、、、年下は黙ってハイハイす
ればいいの、、、あーあ、でも、羨ましいな、、、同棲か、、、」
クルミはかなり酔いがまわっているようだ。
「あら、クルミもすればいいじゃない?」
「簡単に言ってくれるわね、、、結構です、、、わたし達は今のままでいいの、、、」
「どうして?」
「どうしても、、、」
「何よ、それ、、、よく分からないんですけど、、、」
「わたしの乙女心は複雑なんだよ、、、」
「余計に分からないんですけど?」
「いいの、、、ユウト君は分からなくて、、、」
つづく
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