つまらない意地を張らなければ良かった。
年下なのに思い遣りがあって、すごく優しくて、ずっと好きだった。
外見だって、どうしてと思うほどタイプで、初めて逢ったときから、心惹かれていたのに。
だからあの時、ユウトに交際を申し込まれた時、、、すごく嬉しかった。
頷いてユウトの胸に飛び込んでいたら、こんなことにはならなかった。
傷ついていたユウトにつけいるような気がして躊躇してしまった。
ユウトがどうしても欲しくて、舞台から飛び降りる気持ちで大胆に迫って結ばれることが出来たのに、、、
彼女の裏切りを思い出させるのが躊躇われて、自分が初めてだったことも言えなかっ
た。
ユウトの告白も初めての体験からの勢いかも知れないと考えてしまった。
もちろん、これから何度か逢って、ユウトの気持ちが変わらなければ、歓んで受け入れるつもりだった。
絶対に、、、
そんな想いが裏目に出てしまった。
ユウトは拒絶されたと受け取った。
後から思えば当たり前のことだ。
素直に自分の気持ちを伝え無かったことをすごく後悔した。
ユウトは自分から距離を置くようになってしまった。
想いを告げようにも、すぐにはぐらかされてしまう。
取り付く島もないほどに、、、
きっと、わたしの想いを込めた、あの時の体験も、、、単なる気まぐれだと思われいるに違いなかった。
そして、極めつけが昨日の出来事だ。
きっとユウトは誤解している。
それにユウトと一緒にいた、あの女の子、、、キレイで大人びたスタイルで魅力に溢れた子だった。
どんな関係なの?
頭の中からずっと離れなくて、尋ねてしまった。
大切な人と言っていた、、、
あの時、腕を組んでいた。
二人ともすごく楽しそうにして、、、
あの後、、、二人はキスをして、、、裸になって、いっぱい抱き合って、、、セックスを、、、
イヤだ、、、絶対に、、、
わたしにはそんな権利も無いくせに、、、
それなのに息が出来無いくらい苦しくなって、涙が溢れてきた。
どれだけ自分がユウトを愛しているか、改めて感じていた。
つづく
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