僕は毎日幸せだった。普通に生活して来ただけなのに、気が付いたらいつの間にかお金持ちに成っていたのである。
会社を辞めた時、良いよなあ。金持ちは、と言われたし、辞めてから誰からも連絡は無い。何故なら皆んな生活が苦しく、定年退職後も嘱託で働いているからである。
僕達夫妻が遺産で金持ちに成ったのを妬んでいたのが辞めてから判った。
でも、自分は在籍中、酒やギャンブル女遊び、車など一切興味が無かったし、子供も作らなかったから貯金も沢山有った。妻も同じである。
僕達は、毎日昼ごろ起き、セックスをする。二人共朝が苦手だったから、会社を辞めてから朝寝も幸せだったのである。
セックスが終わると宅配で好きな物を頼み、大好きなコーヒーを飲みながら食べ予約してあるドラマのテレビを見る。その後、散歩したりプールに行ったりして、夕食を食べ、妻は読書をしながら寝る。
「あなた。もう若くないから程々にね。」
必ず妻は言うのだ。何故なら僕の趣味はセンズリだからだ。彼女からは浮気よりマシだと許して貰っている。とにかく若い頃から性欲が強くセックスだけでは満足出来ないのだ。
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