「ハイ、奥様了解しました。」
「ピンポーン。」
「ハイ、今開けます。ちょっとあんた出て。」
ヘルパーのYさんの息子が玄関を開けたら、寿司屋の出前がいたのである。
「ママ、凄いよ。特上寿司。」
「今日は奥様達知り合いの家に泊まるそうよ。お寿司は私達のだって。何か幸せ過ぎて怖いわ。」
Yさんの予感はいずれ的中するのだが、二人は目の前の寿司に夢中だったのである。
「うわーめちゃくちゃ美味しい。回転寿司なんてまるでクソだよ。」
「金持ちはいつもこんなの食べているのね。悔しいけど美味しいわ。」
Yさん親子はつかの間の幸せの時間を過ごしていたのである。
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