この日、カズヤは三度ノリコを抱いた。
三回目のときは殆ど痛みも薄れ、熱い口づけをかわしながら、二人は交わった。
乳房を揉まれ、乳首をこねられながらのセックスに、ノリコは痛み以外の感覚を覚え始めていた。
カラダがフワフワと浮き上がるような感覚、ノリコはそれを追い求めるようにカズヤに抱きついていった。
家に帰り一人になると、居たたまれないほどの罪悪感が押し寄せてきた。
下半身に残る喪失の痛みが、自分の犯した罪を責め立てているような気持ちにさせる。
タカヒロに会うのが怖い、、、
タカヒロのことがこんなに好きなのに、わたしは裏切ってしまった、、、
これを知られたら、全てが終わってしまう、、、
絶対に隠し通さなくてはならない、、、
ノリコは翌日から普段通り振る舞うように気を遣った。
タカヒロには、いや周りの誰にも気付かれてはならない。
ノリコは細心の注意を払い行動した。
それが功を奏したのか、何事も無く日々が過ぎていった。
案外、誰にも気づかれないことで、罪悪感を覚えることがなくなっていった。
そしてより安心するために、タカヒロを自分の部屋に招き、大胆にキスを求めた。
そのせいか、いつもよりずっと熱い口づけになり、タカヒロの方からノリコの胸に手を伸ばしてきた。
優しくまさぐられ、気遣うような愛撫だったがタカヒロにされるのは初めてで胸がときめいた。
すごく大きいと褒められ、自分の乳房を気に入ってくれたのが嬉しかった。
「ああっ、タカヒロ、、好き、、、タカヒロに触られるの、、、すごく気持ちいい、、、ああん、もっと、、、」
再び唇を重ね合い愛撫が続いた。
この日は結局、それで終わったがノリコはそれで満足だった。
焦らなくていい、、、
少しずつ二人の愛情を深めていければ、、、
しかし、それとは別に男を知ったカラダは物足りないものを感じていた。
毎夜のように布団の中でノリコは自分を慰めるようになった。
けれど初めはタカヒロを思って指先で戯れているうちに、いつしかカズヤのことを頭に浮かべるようになった。
いけないと思うほどに感じてしまう自分がいた。
そしてイクときにはカズヤを思い浮かべることが多くなっていた。
ノリコのカラダはカズヤを忘れていなかった。
カズヤの男を求めていた。
そんなとき、それを見透かしたようにカズヤに誘われた。
前回バレ無かったことで安心しきっていたノリコは誘いに応じてしまっていた。
つづく
※元投稿はこちら >>