そんな中、カズヤが仲間に加わった。
カナと付き合い始めたのだ。
カズヤがかなり強引にカナを口説いたらしい。
エリはアイツはやめた方がいい、女癖が悪いし、評判も悪いと反対したが、カナは結局受け入れた。
そして自然と仲間に加わり五人が六人人気者なっていた。
カズヤは外見は悪くなく、それなりのイケメンだった。
だが確かにチャラさ満載の男だった。
しかしそれ程悪い男とは思えなかったし、とにかく口が上手く、あっと言う間に仲間に溶け込んでいった。
タカヒロとの交際で、幸せいっぱいのノリコだったが、一つだけ不満があった。
タカヒロがキスから先の関係に進もうとしないのだ。
愛する恋人との口づけは確かに幸せな気持ちにしてくれるし、タカヒロとするとカラダが溶けてしまいそうになる。
優しく思い遣りもあり、人に羨まれるほどの彼氏だったが、物足りないものを感じていた。
それとなく処女を捧げたいと訴えたこともあったが、それなのにタカヒロは乗ってこなかった。
愛する男に自分の全てを捧げたかったし、正直、セックスにも興味があった。
カラダだって他の同級生よりもずっと自信があった。
カナはもう初めての経験をカズヤとしたと頬を染めて打ち明けてくれた。
先を越された気分だった。
それなのに自分はまだ、、、
ノリコは焦りを感じるようになっていた。
自分にはオンナとしての魅力が無いのだろうか、、、
そんなことを考えてしまうこともあった。
そこをつけ込まれてしまった。
相手はエリの彼氏のカズヤだった。
二ヶ月ほど前、二人きりで話す機会があった。
話を進めるうちに、何気なくお互いの恋人への不満話で盛り上がってしまっていた。
本気では無かった。
タカヒロが大好きだったし、ちょっとした愚痴のつもりでいた。
恥ずかしがりながら、キスしかしてくれないと口にした。
カズヤは信じられないと言った。
俺なら迷わずノリコの全てを自分のものにすると。
そして体を寄せてきて、初めからノリコに近づくためにカナと付き合った。
本当はノリコの方がずっと好きだった。
今もそうだ。
そう告白されていた。
ノリコはカナに普段から劣等感を抱いていた。
ずば抜けた美人で頭もいい。
男子にも女子にも自分とは比べものにならないほどの人気がある。
その彼氏からカナよりも好きだと言われ、ノリコは舞い上がってしまった。
熱い瞳で見つめられ、口づけを許してしまっていた。
ベッドの上で服を脱がされ、初めて男の前で裸を晒していた。
カズヤの余りにもの手際の良さに、初めてのことで経験の無いノリコはどう拒めばいいのか分からなかった。
恥ずかしさの余り胸を隠そうとするノリコを
押しとどめるように、カズヤが褒めてくれた。
カナよりもずっと大きくて、形もキレイだと言ってくれた。
優しく触れられ、丹念な愛撫にノリコは感じてしまっていた。
心の中でタカヒロにすまないと思いながら、彼がシテくれないからという言い訳もあった。
タカヒロが悪いんだよと思いながら、身を委ねていた。
それに何よりカナの彼氏が、自分の乳房に夢中になっていることが嬉しく、興奮を覚えてしまっていた。
でもゴムを着けたカズヤが覆い被さってきたときは、さすがに抵抗した。
それだけは許してと懇願した。
タカヒロのことを愛しているから、それだけはダメと拒もうとした。
カズヤはそれは分かっている。
二人のジャマは絶対にしない。
でもこんなに好きになったのはノリコが初めてで、もうガマン出来ないと言って強引に押し入ってきた。
初めての痛みの中、ノリコのバージンは奪われていた。
好きだと何度も言いながら、カズヤはノリコを抱きしめ責め続けた。
痛みを訴えたながら、いつしかノリコはカズヤにしがみついていった。
わたしの大切なバージンを奪った男、、、
憎いけれど、愛おしかった。
痛みをこらえる為のふりをして、きつくカズヤを抱きしめた。
そしてカズヤの肩口に何度も口づけしてしまう自分を、抑えることは出来なかった。
つづく
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