重苦しい雰囲気に包まれる。
「ひどい、、、」
ノリコがカズヤを睨むようにして、小さな声で呟いた。
「この後、カズヤはノリコと合流して、カズヤの家へ入って行きました、、、四時間後、二人は腕を組んで出て来て、、、少し離れた公園で、、、こんなことをシテました、、、それがこの写真です、、、」
カズヤはアタマを抱えた。
二人はキスをしていた。
ベンチに座り、胸をまさぐられながら熱い口づけを交わしていた。
「ちがう、、、ヘンな雰囲気になって、、、わたし、、、無理やりキスされて、、、すごく嫌だったのに、、、それだけ、、、この一度だけ、、、それ以上のことは何もシテない、、、信じて、タカヒロ、、、」
「20分以上してたよ、、、無理やりには見えなかったな、、、」
「そんなの、ウソよ!」
「もういい、、、」
タカヒロが初めて口を開いた。
「ノリコ、、、昨日、用事があると言ってたのは、このことだったのか?」
答えることも出来ずにノリコは俯いてしまう。
もうノリコの方を見向きもせずにタカヒロは淡々と話を続けた。
「仮にノリコの言っていることが本当だとしても、、、俺がいるのに他の男とホテルに行ったり、家で二人きりになる女を、もう好きにはなれない、、、ノリコとは別れる、、、カズヤとも縁を切る、、、二人とも、二度と俺に声をかけないでくれ、、、」
そう告げると哀しげな表情を浮かべ、部屋の出口へと向かった。
「待って、タカヒロ、お願い、、、許して、、、そんなこと、言わないで、、、」
ノリコは泣きそうだった。
今更ながらに事の重大さに押しつぶされそうになっていた。
すがるような思いでタカヒロを見つめていた。
「そう言えば、、、最後の証拠を忘れていたわ、、、」
トドメの一撃が二人を襲う。
「さっき、二人はなんと一緒にトイレの個室に入りました、、、その時の会話、、、ミツアキ、みんなに聴かせて、、、」
「いやぁ、、、もう、やめて、、、」
構わず、ミツアキはスマホを操作した。
音声が流れ始める。
『アーン、カズヤ、、、ここじゃ、もうそれ以上はダメぇ、、、』
『いいじゃん、、、フェラシテくれよ、、、』
『あぁ、ダメよ、、、あとでイッパイしてあげるから、、、ガマンして、、、』
『ノリコのフェラ、、、最高だからな、、、』
『いやん、、、でも、すごく興奮するね、、、みんながそばに居るからかな、、、ああん、乳首、もっとイジメてぇ、、、』
『そうだな、、、アイツらなにも気付かないで、バカな奴らだ、、、フフッ、こんなに乳首、ビンビンにして、、、このスケベ女、、、後でたっぷりオマ○コしてやるからな、、、』
『イヤッ、カズヤがわたしをこんな女にしたんだよ、、、責任とってもらうからね、、、』
『ああ、任せておけって、、、』
『カズヤとシタい、、、早くこんなカラオケ終わらせて、カズヤと二人きりになりたい、、、カズヤの凄いセックスで、いつもみたいにイッパイ、イカされたい、、、』
「もうやめて、、、本気じゃないの、、、カズヤに騙されていたの、、、」
「なにを騙されていたと言うの?」
「1番好きだって、、、ずっと前から好きだったって、、、」
「それ、わたしのときと一緒だね、、、ノリコ、そんなことで恋人や親友を裏切ったの?」
「裏切ってなんかいない、、、ずっとタカヒロが好きだった、、、今でも1番すき、、、」
「呆れる、、、なに子供みたいなこと言ってるの?アナタ、1番好きな人を騙して浮気しまくってたんだよ、、、二人とも、最低だよ、、、」
つづく
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