「ふざけて無いわよ、、、これっぽっちも、、、」
「こんなこと、やってられるか、、、ノリコ、いくぞ、、、」
カズヤは血相を変えノリコと共に出て行こうとした。
すかさずミツアキがそれを阻止する。
「カズヤ、声をかける相手が違うんじゃないのか?それに従うノリコもおかしくないか?もし、二人が出ていくなら、続きは学校でやる、、、それでもいいんだな?」
「くそっ、、、俺たちはそんな関係じゃ無いからな、、、なあ、ノリコ?」
「そうだよ、、、わたしたち、浮気なんてシテ無いわよ、、、」
「じゃあ、本気なんだ?」
エリの言葉にノリコがにらみつける。
「おお、こわ、、、では始めるよ、、、みんなに資料を渡します、、、」
ミツアキがみんなに書類らしきものを配った。
「なんだよ、、これ?」
ふてくされたようにカズヤが言った。
「まず、最初のページをめくって下さい、、、この写真はこの間、ダブルデートのとき二組に別れた後、カズヤとノリコがラブホに入るときの写真です、、、」
「あっ、、、」「えっ、、、」
二人は同時に声をあげた。
今度は一瞬にして二人の顔がまっ青になった。
あとをつけられていたの、、、
「ち、ちがう、、、違うの、タカヒロ、、、違うんだよ、、、」
タカヒロに向かい必死に言い訳をする。
「その下には、二人がイチャイチャしながらホテルから出て来る写真があります、、、ちなみに二人はホテルに3時間滞在しました、、、」
「なにもシテ無いよ、、、部屋で話をして、、、カラオケもしたし、、、ヘンなことはシテないの、、、信じて、タカヒロ、、、」
「そうだって、、、カナとタカヒロにヤキモチを焼かせてやろうって、、、ふざけただけだって、、、」
「子供みたいな言い訳だね、、、話にもならない、、、まあ、いいわ、、、次のページをめくって、、、まず、これを聴いてもらうわね、、、」
エリがスマホを操作した。
「これは昨日の土曜、わたしがカズヤに大切な話があると呼び出されたときの会話、、、みんな、よく聞いてちょうだい、、、」
「エリ、それはやめろ!」
カズヤがエリのスマホを取り上げようとするのをミツアキが遮った。
「エリに触るな!」
その剣幕にひるんだカズヤはノロノロと引き下がり、腰を落とした。
スマホから音声が流れ始める。
『なあ、エリ、、、今度二人でデートしないか?』
『アンタ、、カナの彼氏でしょう?』
『内緒なら、バレないって、、、』
『ふーん、、、どうしようかな?でも、、、みんなに悪いし、、、』
『そんなこと無いって、、、みんな陰でやってるんだぜ、、、誰にも言うなよ、、、ノリコだってもう処女じゃないんだぜ、、、タカヒロとはまだシテ無いのによ、、、』
「なに言ってるの!酷い!」
ノリコが声をあげる。
『どうして、そんなこと知ってるの?』
『それは、、、どうでもいいだろう、、、それより俺、ずっとエリが1番イイ女だと思ってたんだ、、、カナとつきあう前から思ってた、、、』
『そうだったの、、、わたしのどこがイイの?』
『そりゃ、カナやノリコよりずっと可愛いし、、、スタイルだって、、、お前、隠れ巨乳だろう?カナたちに言うなよ、、、俺、正直、お前がモロ、タイプなんだ、、、』
『へえー、よく見てるね、、、考えておくわ、、、じゃあ、わたし用事があるから、、、』
『なあ、エリ、、、よく考えてくれよ、、、俺、いつでも待っているから、、、お前、まだ経験ないんだろう?俺なら、、、絶対に気持ちよくシテやるからさ、、、』
エリは再生をとめた。
「考えるなんてウソだけどね、、、気持ち悪い、こんなクズ男、、、」
つづく
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