ノンジャンル 官能小説

日本はいつの間にか、僕の支配下と成っていたが、国民の生活に変わりは無かった。普通に犯罪はあるし、楽しい事もある。
新聞の片隅に、老舗の暴力団秋元組が解散した、と載った事くらいだった。暴力団が無くなったって犯罪は無くならない。人間には悪いヤツは沢山いるのだ。

秋元組は、会長の吾郎さんの名字の長嶋組に変えた。表向きは、㈱Nagashimaである。シンクタンクの会社だ。
あの露天風呂のあるホテルを改造して拠点としたのである。元組員は、警察官や自衛隊員にした。何故なら公に武器を持てるからである。元々警察や自衛隊は人員不足だったから一石二鳥だったから両方の幹部達は大喜びだったのである。
もちろん入隊の履歴書に組員の履歴は無い。警察や防衛官僚は僕達の犬だから問題ないのだ。
政治家も僕らの献金で潤っているから、不祥事も減り内閣支持率もアップした。特に自衛隊の評判は抜群で、人員も元組員の根性のあるヤツらが増えたから、自然災害が多い日本はアピールの場面が沢山ある。ガンガンテレビで活躍の場面を報道させ、また丁度隣国が戦争を徴発してくるから、絶対多数の国家で憲法を改正しても国民投票も楽勝だったのである。



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