翌日、講習の帰り道。
二人はいつものように並んで歩いた。
どうしても昨日のことを思い出してしまい、顔を赤らめてしまう。
一度きり、、、今日からは以前の二人に戻る約束だったが、どうしても意識をしてしまい、会話もぎこちない。
「なあ鳴海、、、明日の休み、、、二人で、どこか行かないか?」
その言葉にマユの躰が固くなる。
「えっ、、、それは、、ダメだよ、、、昨日だけの、、約束だよ、、、」
「そうじゃなくて、、、約束は守るって、、、ほら、、、たまには、息抜きというか、、、散歩したり、一緒にメシ食ったりとかさ、、、」
本当にそれだけ?
「うーん、、、でも、、、」
「ただの息抜きだって、、、勉強ばっかだとやっぱキツイだろ、、、鳴海のイヤがることなんてしないからさ、、、本当に逢うだけだっ
て、、、」
それだけなら、、、いい、、、
なぜか、簡単にそう思ってしまう。
「絶対だよ、、、それだけなら、、、いいよ、、、でも、少しだけだからね、、、」
言い訳がましく少しだけという言葉を添えていた。
「よーし!明日は鳴海とデートだ、、、」
はしゃいで歓ぶヤマトを横目で見ながら、マユは戸惑いを隠せない。
どうして、わたしはOKしてしまったのだろう。
それにいつの間にかデートになってしまっている。
そして、自分はそんな展開に少しだけワクワクしている。
逢うだけ、、、
ただ食事をして、少しおしゃべりをするだけ、、、
そしてすぐに帰ればいい、、、
もう絶対にソウスケを裏切らない。
そう自分を言い聞かせる。
それなのに昨日の激しいセックスが、なぜかナマナマしく頭に浮かんでしまう。
二人で逢うことが、もうすでに裏切り行為だということに、まだマユは気付いていない。
そして、その夜、ヤマトとのセックスを思い出しながら、激しく自分を慰めたことも、、、裏切りだということを、、、
つづく
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